2023/10/15
遠野旅行、その3です.
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遠野市博物館を出たのは15時過ぎ.まだ暗くなるには時間もあるし…… ということで、駅までの1km弱の距離を散策してみることにしました.
遠野駅はクラシックな雰囲気かつ風格があって好きですね.以前はこの2階にJR経営の宿泊施設があったのですが、建物の老朽化に伴って今は閉館してしまいました.また駅舎自体も建て替えの予定があるのだとか.
駅舎の面積に応じて税金も上がるので、駅ナカなどの物販が見込めないような地方の駅舎については建て替えられるとその大半が縮小されてしまう昨今、遠野駅も建て直されたら現在のような風格のある駅にはならなさそうでちょっと不安です.
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駅に貼られていた、「カッパを探しています」のポスター.内容もさることながら、なんともいえないイラストが味わい深いです.
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街中にあった、老舗の菓子店.
旅行に出る前に、その土地の名物のお菓子(お土産として買えるようなもの)を検索したりするのですが、遠野の名物というと「明がらす(あけがらす)」が有名なようです.
店内では、その明がらすを試食させていただき、どのようなお菓子であるかを説明いただきました.他では食べたことのないような不思議な食感というか、お餅と落雁の中間のような感じです.棒状に作ったものを切ったときに、その断面にあるクルミがカラスの飛ぶような形をしていることから「明がらす」と命名されたそうです.
その明がらすと、山葡萄の果汁を使用した「ぶどう飴(こちらは飴というよりはゼリーのようなもの)」を購入しました.
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パッケージや紙袋がモダンクラシックな雰囲気でいいですね.
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この日も夕飯はジンギスカン.
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今回注文したのは「生ラム食べくらべ5種盛り定食」.食べ比べの味の違いはさておき、どれも美味しいですね.なかなか普段の生活でジンギスカンを食べることもないので次に食べられるのはいつかな、と思いつつ食べました.
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翌日はどんよりとした天気であるものの、雨は止みました.
ホテルをチェックアウトし、「遠野伝承園」に.
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遠野伝承園は前日に訪れた遠野ふるさと村と同様の曲がり屋をはじめとした建物などがコンパクトにまとめられています.
また、初日に訪れた「カッパ淵」も歩いて行ける距離にあり、遠野を短時間で楽しむのに向いた施設といえます.
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建物のひとつの奥には「オシラサマ」と呼ばれる場所があり……
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昨日訪れた遠野ふるさと村や遠野市博物館でも見かけたオシラサマが祀られています.
周囲にあるものは願い事を書いた布.部屋にある布に願い事を書いて、オシラサマにかけるのです.
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遠野の街を出て北上方面に向かう途中で立ち寄った「道の駅 遠野 風の丘」でソフトクリームをいただきました.
ふだんはアイスを食べることって自分はそれほど多くはないのですが、旅行に出てソフトクリームが売られているのをみるとつい買ってしまいます.
建物のすぐ横を釜石線が通っており、その向こうには田園風景の広がる、見晴らしのいい場所です.
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遠野から都内まで600km近くあるのと、まだ日程に余裕があるので途中の郡山で一泊することに.
以前から訪れてみたいと思っていた「フルーツピークス」の本店に.
都内にもテイクアウトで出店していますが、ここはイートインができるのです.
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どのメニューも魅力的で迷ってしまい、結局は季節のメニューであるシャインマスカットパフェに.
店舗の中央が入り口となっており、右手が果物店、左手がパフェやタルトなどの店舗であることからもわかるように、フルーツの品質はさすがです.一緒に注文した紅茶も美味しく、人気があるのも納得だと感じました.
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翌日は移動するだけという感じで、途中で那須高原のサービスエリアに立ち寄ってまたソフトクリームをいただき、さらに産直店舗で新米を買って昼過ぎには帰宅しました.
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走行距離は1,200km弱.この距離だと一般的には鉄道を利用して現地に向かい、レンタカーを借りるパターンが多いかと思われます.
とはいえ自分の車でドライブしたいもの.それから地方の交通量の少ない道路を走るのはやはり楽しい、という点を考えると自分の車で出かける方を選んでしまいます.一時期あったような「カートレイン」のようなものがあれば喜んでそれを使うのですが、まあ復活はしないでしょうね……
2023/10/09
遠野旅行、続きです.
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翌日、ホテルからの眺め.山々を覆うかのように雲が立ち込め、道路は濡れています.
まだこの段階では小雨レベルでしたが、昼くらいから本降りになるという予報でした.
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気になっていて見に行きたかったスポット、茅葺き屋根のバス停待合所.
遠野にはこうして一般の建物でも茅葺き屋根の建物があったりします.茅葺き屋根の技術や素材を残すという目的もあるようです.
田んぼの真ん中に茅葺き屋根の小屋があるところもあってそちらも見たかったのですが、悪天候なこともあって今回は見送りました.
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田んぼは借り入れの時期で晴れたいたら日差しに映える黄金色の稲穂を見ることができたのでしょうけど、この天候なので仕方ありません.
とはいえ、これはこれで風情があると思いました.
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続いて訪れたのは「遠野ふるさと村」.
古民家などを移築した施設で、遠野のかつての姿を残しています.
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遠野の古民家の特徴は、「曲がり家」と呼ばれる建物がL字型をした構造にあります.
この写真の左側が馬を飼う厩舎、右側が人が住む母屋となっています.
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いくつかの建物ではこうして実際に馬が飼われていました.
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内陸から釜石や宮古などに荷物を運ぶときに馬が利用されており、遠野の人たちはその運搬で稼いでいたそうです.
母屋からもこうして馬の姿を見ることができ、かつての遠野が馬を大事にしていたことを感じさせられます.
また現在もJRAなどによる「遠野 馬の里」という施設があり、馬市場として馬の競りも行われています.
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建物の中は自由に入れるようになっています.
かまどでは火が起こされています.これは煙で茅葺き屋根を燻して防虫対策をしているのだと以前に聞いたことがあります.
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奥座敷には「オシラサマ」が飾られていました.
オシラサマは、自分の娘と飼っていた馬が結ばれたことに怒った父親が馬を殺してしまい、泣く娘の前で馬の首を切り落としてしまったところ、その馬の首と一緒に娘が天に昇ってしまったという言い伝えの像です.なのでよく見ると左の夫の頭が馬になっています.
「遠野物語」にはこうした言い伝えがたくさん残されています.おそらくそうした民話のたぐいは昔はどの地域にもあったのではないかと思いますが、明治末期という絶妙な時期に口承にて記録されたことで遠野の街が民話の里として有名になったのだと思われます.
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見ているうちに雨はどんどん本降りになってきてしまいました.
平日の悪天候ということもあって、自分の他は観光客や海外から来たと思われる2人組以外はおらず、ほぼ貸切状態でした.
入り口で「全部見て回るにのに40分くらいかかります」という説明を受けたのですが、じっくり見て回っていたら2時間ほどが経過していました.
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午後になり、昼食を食べた後も相変わらず雨が降り続けているのでホテルの駐車場に車を停めて、ホテル横にある遠野市立博物館に.日本初の民俗専門博物館だそうです.
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展示内容は遠野の歴史や人々の生活、そしてやはり遠野物語の世界を中心に展示されています.
これは遊びに来ていた天狗の遺品とされるもの.現実と空想というか伝説的なものとの境界線ともいえるような展示というのは、見ていてあれこれ想像を掻き立てられます
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遠野の民家で祀られていたオシラサマやオシメサマなどと呼ばれるもの.
祭日には1枚服を着せるとか、火事になっても焼けずに残ったとか身体の悪いところを撫でると治るとか言い伝えがあれこれあるそうです.
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特別展「遠野物語と呪術」.
当初旅行の計画を立てていたときには開催は知らなかったのですが、ちょうど自分が滞在する期間が会期末期ということもあって、タイミングよく見ることができました.
呪術、といっても呪うものだけに限らず、玄関に貼るお札のようなものやおまじないなど多岐にわたる展示です.
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展示は撮影可能、ただし撮影することで『写り込んでしまった不可解な”何か”についての責任は、当館では一切負いません』とのこと.
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民家などに貼られた、魔除けのお札.
なんか西洋の悪魔っぽい雰囲気も感じられますが、これは鬼.高名なお坊さんが邪悪なものを祓うために自らが鬼となった姿を弟子に描かせたものなのだとか.
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いろいろなものが描かれたお札.
疫病よけ、作物を猪や鹿から守る、火事を防ぐなどいろいろ.こうしてみると、昔も今も怖いもの、忌避したいものは変わらないという感じがします.
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熊の掌.熊のお産は軽いことにあやかって、妊婦をこれでさすったり、削って飲むことで陣痛促進の効能を期待したのだとか.
これを削って飲むのはなかなか勇気がいるものだと思いました.
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呪術といえば真っ先に連想されるであろう、藁人形も展示されていました.
藁人形のように相手の髪などを入れて呪術を行うのは「感染呪術」と呼ばれるものの一種とされ、同様の手法として鹿の足跡に矢を射ることで鹿の動きを鈍くさせたりもするそうです.
相手を呪うだけでなく、人の形をした紙で人間の患部などを撫でることで、紙に災いを移して回復する、というような行為もあるのだとか.
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会場ではアンケートも行われていたのですが、そのアンケート回収箱がいかにもなアレでしたので、なんだかアンケートに答えないと災が降りかかりそうな気がして、自分も回答しておきました.
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この遠野市立博物館、遊び心があってこの呪術展に関連してなのかわかりませんが、展示会場とかとはまったく関係のない場所に唐突にこのようなものが貼られていたりします.自分は2ヶ所見つけましたが、もしかしたら他にもあるのかもしれません.
「遠野物語と呪術」の図録を購入して博物館をあとにしました.この図録、かなりの人気なようで博物館でも通販をやっているのですが売り切れてしまっては再販して、また売り切れて…… の繰り返しのようでした.自分が訪れたタイミングでは再販がなされて在庫があったので購入することができましたが、自分が見ている間にも2,3冊ほどが売れるほどの人気ぶりでした.数日後、会期終了後に通販が再開されましたが即座に完売となってしまい、これにて増刷もせず販売終了となったので購入できなかった人も多そうです.
つづきます.
2023/10/07
夏休みを利用して遠野に出かけてきました.
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東北方面へ旅行に行くときによく使う方法ですが、前日のうちに自宅を出発して東北道佐野SAにある旅籠屋に宿泊しました.
前日にここで宿泊するメリットはいくつかあって、
・朝の都内の渋滞を回避できる
・約100kmといえども前日に移動できるので行程に余裕が生まれる
・高速道路内で夜間を過ごすことになるので深夜割引(30%引き)が適用される
というものがあります.
そのほかにも、サービスエリアという非日常空間で宿泊するというちょっとしたわくわく感もありますね.
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翌日は7時過ぎにチェックアウトし、サービスエリアで朝食を取ったのちにひたすら北上します.
400km以上進んで北上江釣子ICで降りて、近くのショッピングセンターのドムドムバーガーで限定の「まるごとかにバーガー」をいただきました.ソフトシェルクラブをバーガーにするとは斬新ですがビジュアルも味もいいですね.
秋田方面にも岩手沿岸方面へもアクセスがしやすいので北上江釣子ICは過去にも何度か利用していますが、そのたびにドムドムバーガーに行っているような気がします.またこの近辺にはスターバックスもあるのも重宝します.
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今回の予定では遠野に2泊し、1日かけて観光する予定なのですが、残念なことに終日滞在日が雨との予報.
なので到着日のうちに屋外の行きづらい場所に行っておこうということで、チェックインする前にいくつか回ることにしました.
遠野の街から少し外れたところにある奇岩、続石です.山道を10-15分ほど登った山中にあるのですが、今年は熊の出現が多いとのことなので怖いなーと思いつつ登りました.気休めとしてiPhoneで大きめに音楽をかけていたのですが、そのおかげか熊との遭遇は避けることができました.
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岩の上にさらに大きな岩が乗っています.権力者の墓であるという説や、弁慶がやったものだという言い伝えなどが残されていますが、真相はわからないようです.
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2つの岩の上に乗っているようにも見えますが、よく見ると左側の岩とは接していません.
岩と岩の間は通り抜けるくらいのスペースが空いています.
熊が怖いので早々に下山しました.
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続いて訪れたのは早池峯神社.遠野の街からかなり山奥にあります.
車移動していて思ったのですが、かなり山奥まできてもセンターラインのある片側1車線の道路が整備されているので、離合に苦しむような機会はありませんでした.アスファルトの荒れたところはあるものの、運転していて気持ちのいい道路が多かったです.
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参道も手入れされていて、地元の信仰も篤い神社という雰囲気です.
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周りは全て森.参拝の方がほかに数名いらしていましたが、ひっそりとした雰囲気の神社です.
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さらに進むと本殿が.無事に帰れるよう祈願しました.
街に戻ろうと思いカーナビを使おうとしたら圏外でした.
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途中、脇道に入ったところにクラシックな佇まいの橋があったので立ち寄って撮影.
この先にも紅葉が綺麗な場所があるようでしたが、まだ紅葉の季節ではないのでそのまま元の道に戻りました.
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遠野の知名度を高めた作品として「遠野物語」があります.
その中でもいくつかの話に登場するのがカッパ.遠野市のイメージキャラクタに起用されたりしていますが、「カッパ淵」と呼ばれる観光名所もあります.
いかにもカッパが出てきそうな場所に、釣竿にきゅうりをくくりつけたものが置かれています.観光案内所で「カッパ捕獲許可証」を発行してもらうと実際に釣竿をレンタルしてもらえるそうで、自分が訪れた時も釣竿を垂らしている方を見かけました.
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日も暮れかけている時間帯ということもあって、余計に雰囲気があります.
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宿でチェックインを済ませ、夕飯に出かけることに.
遠野の食べ物として有名なのがジンギスカン.「遠野」という言葉の語源がアイヌの言葉からきているという説もあるくらいで、北海道にも通じるものがありそうな土地ではありますが、ジンギスカン自体は戦後のものなのでとくに北海道とのつながりはないようです.
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上ラム(肩ロース)とラムチョップを注文.ジンギスカンを食べるのはこれが初めてなので調理方法を簡単に説明してもらいました.
ああ、これは美味しい.ということで翌日もジンギスカンを食べに行こうと決めたのでした.
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ホテルに戻る前に買い物をして行こうと思いスーパーに.店の前の駐車場に「落雪注意」と書かれているのが遠くに来たなと感じさせられます.
旅行に来るとその土地の珍しいものを探しにスーパーに立ち寄ることが多いのですが、地元の野菜が売られていたり三陸産の秋刀魚のフライがあるくらいでそれほど珍しいものは見当たりませんでした.
続きます.
2023/07/11
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どこかにビューーン!で行く、上越妙高から日本海方面への旅行.2日目です.
ホテルをチェックアウトし姫川駅から大糸線で糸魚川駅まで戻り、2日目の足として糸魚川駅でレンタカーを借りました.
行程を組むときにレンタカーを使うんだったら「えきねっと」で割引チケットを買っておこうと思ったものの、よくよく考えたら糸魚川駅はJR西日本のエリアなのですよね.なんとなく新潟県はJR東日本のエリアという印象があります.
駅レンタカーを借りるときはいつも小型車おまかせプラン的なものを申し込むのですが、今回は日産ノート(2代目)でした.走行距離は8万キロ以上と年季の入った車です.日産車はあんまり乗ったことがないせいか、アクセルもステアリングも自分の意図と挙動が異なり馴染めませんでした.自分のロードスターや実家のデミオなどのマツダ車の感覚でアクセルを踏むとガバッと急発進気味になってしまうし、カーブではアンダーステアになってしまいます.
レンタカーを借りたのは鉄道ではアクセスしづらい「フォッサマグナミュージアム」と「フォッサマグナパーク」に行くためだったのですが、カーナビの「最近の検索履歴」に「フォッサマグナミュージアム」が出ていて、ああみんな行き先は同じなのだなと思いました.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
糸魚川駅から10分程度でフォッサマグナミュージアムに到着.
結構な高台にあるので、歩きやレンタサイクルでは厳しいです.当初の計画では姫川のホテルから歩いて向かう予定でしたが、汗だくになって途中で挫折してしまったことでしょう.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
建物内は近隣の海岸で採取されたヒスイをはじめとした鉱物や化石などの展示を中心に、日本列島の発生とフォッサマグナの関わりなど、見応えのある展示です.
石の鑑定もしてくれるそうなので昨日海岸で拾った石をポケットに入れておいたのですが、予約券が必要だそうで案内が見当たらなかったのでどのようにすればよいかわかりませんでした.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
今年名称登録された「北海道石」も展示されていました.
北海道石の特徴である、紫外線を当てて蛍光がわかるよう展示されており、学芸員さん頑張ってるなという印象でした.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 VM
フォッサマグナについて理解を深めたところで、では実際に見にいってみようということでフォッサマグナパークに.
糸魚川-静岡構造線の糸魚川側の露頭を見ることができる場所です.静岡側ではこのような場所があるというのは話題にも出ないですね.他では山梨県でも見ることができるそうです.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 VM
近くに寄って見ると、東西で地面の色が明らかに異なります.
「西」が3-4億年前、「東」が1,600万年前だそうです.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 VM
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 VM
「ブラタモリ」でも紹介されていた、フォッサマグナ上にある酒造会社の説明パネル.
地質によって水乗せ質が異なり、西の地質から流れる水の方が軟水でそちらを使っているとのことでした.
もちろんこうして眺めても、ここに糸魚川-静岡構造線が通っているなんてことはわからないですね.
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糸魚川駅に戻ってレンタカーを返却し、駅近くにある店にて海鮮丼をいただきました.
満席との案内でしたが聞いてみると空きがあるというので通してもらって注文を入れたものの、30分くらい経ってもやってこなく、結局は予定していた列車に乗り遅れる羽目に.とはいえ、帰りの新幹線まではそれなりに余裕をとってあったので次の列車でことなきを得ましたが.
待った甲斐があって海鮮丼はなかなかに美味しく、この旅行の食事を締めるのにふさわしいものでした.
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糸魚川近辺はフォッサマグナやジオパーク、そして算出されるヒスイを全面に押し出しており、駅前にもこうしてホテルや土産物店があります.
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直江津で乗り換えて上越妙高駅に.
本数の少ない路線ではあるのですが、こうしてその次の列車までホームで待機しているとどちらに乗ったらいいか、ちょっと迷ってしまいます.
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上越妙高駅でお土産やら帰りの新幹線で食べるお菓子などを買い込み、「どこかにビューーン!」の復路の新幹線にて帰りました.
上越妙高駅構内にある土産物店はそれほど大きくない店ではあるものの、その土地のものの魅力の詰まった土産物が多く取り揃えられており、ついついいろいろと買い込んでしまいました.
今回のようなランダム性のある旅行プランでもないと下車することはほぼなかったかのような旅先ですが、こうして訪ねてみると見るところも多々あり、また実際に訪れることでもう少し見てみたいところも出てくるなど、季節を変えて再訪してみるのもいいかなと思う旅でした.
2023/07/01
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
「どこかにビューーン!」を使った旅行第2弾に出かけてきました.
今回の行き先候補として提示されたのは、
・二戸駅(東北新幹線、岩手県)
・大曲駅(秋田新幹線、秋田県)
・高畠駅(山形新幹線、山形県)
・上越妙高駅(北陸新幹線、新潟県)
で、そこから選ばれたのは上越妙高駅でした.
4つの駅とも下車したことがないので、こうしてランダムで提示されてから行程を組むのは楽しいですね.
今回の上越妙高駅の場合には冬場だとスキーなどでの需要が多そうですが、この時期はそれほど観光するところも見当たらず.なので、上越妙高駅を起点にして日本海側に足を伸ばすようなルートを組み立ててみました.
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新幹線を下車して乗り換えるのは信越本線から第三セクターに移行した、えちごトキめき鉄道.
列車案内の電光掲示板や番線案内表記にJR東日本の名残りが見受けられます.
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ここからは「えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン」に乗車します.新幹線の乗り換え駅で1両のディーゼル車がやってくるあたりにギャップを感じます.
路線は電化されているのですが、JR東日本で設計されたローカル線向けの電車は2両単位なので、乗客数が少なくてワンマン1両で走らせたいような場合にはディーゼル車を用意する必要があるとかそんな理由だったかと思います.
また、えちごトキめき鉄道に移管されたエリアには交流/直流の切り替えるセクションがあるので、交直両対応の電車を用意するのはコストがかかるという側面もあるとかなんとか.
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2駅ほど乗車して高田駅にて下車.
新幹線こそ停車しないものの、かつては高田藩として高田城もあった、この地域では中心となる街です.そのためか駅舎も立派な作りになっています.
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この辺りは豪雪地帯ということもあって、「雁木造り」と呼ばれる、各商店などが軒先を歩道まで伸ばして通行客が濡れたりしないようなアーケードのはしりのようなものが昔から発展していました.いまでも古い建物では昔ながらのものを見ることができるのですが、駅前から伸びる商店街などは現代風のものになっており便利な反面、風情はやや薄れてしまったかなという印象でした.
FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
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東京駅を9時半くらいに出て、列車を乗り継いで高田に着いたのがちょうどお昼時なので昼食を.
海鮮丼と、おすすめという「タナカゲンゲ」を唐揚げで.
海鮮丼はカワハギやフグ、レンコダイ、チダイ、イシダイなど.日本海が近いだけあってさすがに美味しいです.
タナカゲンゲは深海魚なので、日本海界隈だと富山湾あたりで獲れたものでしょうか.柔らかく脂っこくてこってりしていて美味しいのに、もたれるような感じはないという不思議な感じでした.
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商店街からしばらく歩いて高田城址に.
近年再建された建物ですが、訪れた時期はちょうど紫陽花が見頃で、いい雰囲気でした.桜の名所として有名だそうなので、春も訪れてみたいものです.
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暑い中歩きっぱなしだったので、スタバにてフラペチーノを.
スタバでは夏場でも温かい飲み物ばかり頼んでいるので、フラペチーノをいただくのも久しぶりです.
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スタバでまったりしすぎて列車に乗り遅れそうになり慌てて駅に戻り、直江津駅に.列車の本数が少ないので、1本乗り遅れると次は1時間以上先だったりするので、旅行の行程上、乗り遅れはできません.
直江津駅はJR、さらに国鉄時代から信越本線と北陸本線が合流する要衝なので駅の規模が大きいです.いまもJR東日本とえちごトキめき鉄道の両方が乗り入れる駅となっており、留置線など広々としています.
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ホームには学生専用の自習室が用意されています.地元の高校生の利用が多いことからホームに2つある待合室のうちの1つを改築したそうです.
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直江津駅から乗車するのは国鉄時代から運行されている455系.これを急行列車として運行しているのです.
3両編成で1号車は日によっては指定席となるようですが、この日は全車自由席でした.
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「妙高はねうまライン」から「日本海ひすいライン」にそのまま乗り換えたこともあって急行券を買っていたなかったの車内で車掌さんから購入.
よくよく見ると、地紋(切符全面に薄く印刷されている模様のようなもの)が「こくてつ」「JNR」と、国鉄表記になっています.
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切符だけでなく車内の広告もすべて国鉄当時の広告です.こういうディテールへのこだわりが鉄道好きとしてはたまりません.
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この列車、急行列車とはいえ観光用、とくに鉄道好きな人にアピールした仕様だけあって、途中駅で10分程度の停車があります.
その間に乗客は車両を降りて反対側のホームなどから列車を撮影するわけです.
それだけではなく、途中にあるトンネル内の駅では通過駅であるものの速度を落として走行しつつ案内のアナウンスを流したり、さらにこれはイベントではないですが交流と直流の切り替えポイント(デッドセクション)を通過するので車内灯が一時的に一部照明のみ点灯となるなど、鉄道好きにはたまらない仕掛けがあれこれあります.
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列車は終点の市振駅に到着.
市振駅はターミナル的な駅ではないのですが、新潟県と富山県の境界になる駅で、第三セクターで新潟県内を走るえちごトキめき鉄道としては、観光列車はここで終了ということのようです.乗車してきた人たちのほとんどはそのまま折り返しの列車に乗車して去って行きました.
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市振駅は無人駅で周囲は民家があるくらいでこれといったものはありません.
が、この辺りの海辺は「ヒスイ海岸」などと呼ばれるように、浜にはヒスイなどの珍しい石が打ち上げられています.ということで浜に出ようとして歩き始めたのですが、線路がずっと行手を遮っており、なかなか海側に出ることができません.
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1kmほど歩いたところでようやく線路の下を抜ける道路があり浜に出ることができました.
様々な小石が打ち上げられており、海水に濡れて緑色っぽく見えるものもいくつかあって拾ってはみたのですが、乾くとそれほど緑でもなかったりして、素人判断でもヒスイかどうかは怪しい感じですね.
1km歩いて浜に出たということはまた1km歩かないと駅には戻れないということですので、列車の時間を気にしつつ慌てて駅に戻ってきました.
いつも旅行に出るたび思うのですが、自分の組んだ行程は徒歩移動が多い上に時間がタイトで、慌てることが多いですね.もう少し余裕のある予定を組みたいものです.
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えちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインで糸魚川まで移動し、ここから大糸線に乗車.1駅だけ乗って姫川駅で下車して宿泊.
つづきます.