Apple iPhone 5s
購入するまでにもっとも迷ったのがボディカラーです.
X100Tにはシルバーとブラックの2色があり、X100/X100Sのときはシルバーが通常カラーでブラックは限定モデルのみでした.ブラックのほうが精悍なイメージで購入を検討した当初はブラックで決まりだろうと考えていました.
が、実際に店頭で触ってみると、シルバーの色合いがとてもいいのです.単純なシルバーではなく、チタンやニッケルを思わせる、重みのあるくすんだ鈍い輝きが魅力的なのです.結局、購入の前日まで迷い、最終的にシルバーを選びました.
下取りと購入を行ったのは新宿のマップカメラ.購入を前提にして下取りを行うことで査定額が10%アップするのです.いいお値段で下取りされたおかげもあって、本体と一緒に純正のサムレスト、予備のバッテリも購入しても追加で300円支払っただけですみました.
本体含めて購入したのは以下のとおり.
・X100T本体
・純正フード(中古)
・純正サムレスト
・予備バッテリ
・16GB SDメモリカード
・サードパーティ製レンズキャップ
・レリーズボタン
・ストラップ(ユリシーズ クラシコ・ドリット)
RICOH GR
RICOH GR
富士フイルムのX100Tを購入しました.
X100TはAPS-Cサイズの撮像素子を搭載した、フルサイズ換算35mm F2の単焦点レンズを搭載したカメラです.レンズ交換式ではないので種別としてはコンパクトデジカメという分類にもなりますが、もはや今のデジタルカメラはミラーレスカメラの台頭などにより、かつてのフィルムカメラの頃のようにコンパクト/一眼レフという区別が無意味なものになりつつあります.このX100Tもコンパクトというくくりがあまり似合わないようなカメラでもあります.
レンズの焦点距離というのは人それぞれ好みがわかれるところで、28mm、35mm、50mmあたりが好まれます.自分の場合は28mmか35mmといったところで、28mmではGRを、35mmではDSC-RX1とX-T1/X-A1用のXF23mm F1.4 R(換算35mm)を使用していました.
が、RX1は標準でファインダを装備しておらず、オプションのEVF(電子式ファインダ)かOVF(光学式ファインダ)を使用する必要があります.EVFは見た目が好きになれず、OVFはVoigtlander製のものを使用していましたが、パララックス(撮影するレンズとファインダで映像のずれ.このため意図したフレーミングで撮影ができない)もあって使用には難がありました.
X-T1とXF23mmの組み合わせは画質は申し分ないのですが、やや大型のため日々持ち歩くというレベルではなく旅行などで使う感じでした.また、最短撮影距離が28cmと寄れないのが不満の種でした.
日々使える35mmのカメラがほしい、それもきちんとしたファインダを備えたものを.
この条件から浮かび上がってくる唯一といえるカメラがX100Tだったのです.X100Tはファインダに異常ともいえるほどのこだわりをもったカメラで、EVF/OVFをレバーで瞬時に切り替えることができ、OVFでも液晶をオーバーレイさせて撮影情報を投影させパララックスを自動補正し、さらにはOVF画面の一部にEVF映像を投影させてピントをデジタルで確認する、なんてことまでを可能にしています.
またX100TはX100、X100Sとシリーズとして続いたカメラの3代目です.X100が発売されたときに店頭で触ったときの感想は、AFが遅くて操作系に馴染めず、ファインダはすごいけどさして魅力を感じるものではありませんでした.
その後、X100Sになって大幅にAF速度が向上し、X100TになってOVFでピント確認ができるようになったり細かな部分が機能アップすると同時に、自分もX-T1を買って富士のカメラの素晴らしさに開眼することとなって、非常に魅力的なカメラとして購入候補に挙がったのでした.
とはいえ、軽く10万円を超えるカメラなので、ぽんと買えるようなものではありません.なので、今回は35mmで競合するRX1とXF23mm F1.4 Rを下取りに出すことにしました.下取り価格を調べたところ、この両者と細かなオプションパーツを下取りに出すことでほとんど出費もなくオプションのフードや予備バッテリまで含めて買えることがわかりました.
ここで一つ問題が.では売るかとパッキングしたところで、なぜかX100Tの新品価格が1万円以上も高騰したのです.12万円台で買えていたものが14万円になってしまい、しばらく様子を見るも下がる気配がないため、結局しびれを切らして店に向かうことになりました.
祝日でどこか手頃なところに出かけたいなというところから、横浜は山下公園と中華街に出かけてきました.
SONY DSC-RX1
F2.8 1/2000秒 ISO100
着いたのがちょうど12時だったので、このまま中華街に直行したらものすごく混んでいるだろうなということで、まずは山下公園へ.
天気が良いので、ぶらぶらと観光している人も多く、のどかな雰囲気でした.
SONY DSC-RX1
F8 1/640秒 ISO100
しばらく歩いて赤レンガ倉庫へ.
とくにどこかに行くというあてもないので、とりあえず赤レンガ倉庫まで行ってぐるっと回ってきました.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/640秒 ISO100
天気が良いのは結構なことなのですが、光の向きにより露出の変化が激しいのと、逆光になると液晶モニタがほとんど役に立たなかったりするので、撮影には難儀しました.
RX1には外付けのVoigtlander製の光学ファインダをつけていたのでそれを覗き込んで撮影しましたが、パララックスの補正などはもちろんないのでフレーミングのズレが酷くて、あんまり参考にならないのも辛いところです.
SONY DSC-RX1
F2 1/2000秒 ISO100
もうひとつ困ったのがシャッター速度.F2開放で撮影しようとすると、シャッター速度1/2000秒では露出オーバーになってしまうことが多々ありました.
あまり天気の良いときに外で撮ることもないので、たまにこうしてピーカンで撮影するとこの明るさで露出オーバーになっちゃうかー、と戸惑ってしまいます.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/320秒 ISO100
巧く言葉では言い表せませんが、横浜独特のややクラシカルな洋風な雰囲気を感じます.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/640秒 ISO100
SONY DSC-RX1
F5.6 1/500秒 ISO100
1時間ほどぶらついた後に中華街へ.
ものすごく混んでます.賑わっているところに行くのが苦手な自分としては、歩くだけで疲れてしまいます.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/400秒 ISO100
当初は中華まんでも買い食いして済ませようかと思っていたのですが、歩き疲れたのともう少しボリュームのあるものを食べたくなったので店を探すことに.
しかし、ここまで選択肢が多すぎると、どの店を選んだら良いのかさっぱりわからなくて余計に選べなくなってしまいます.個人的に「○○(TV番組や雑誌の名称が入る)で紹介されました!」や「○○ランキングでx位!」とか書いてあったり、タレントかなにかのサインが入口に貼ってあるような店は好ましく思わないので避けたいのですが、困ったことに大半がそんな感じだったりするのです.
SONY DSC-RX1
F4 1/80秒 ISO1600
SONY DSC-RX1
F2.8 1/80秒 ISO800
結局、こじんまりとした中華料理店に入って、パーコー炒飯と焼売をいただきました.
炒飯はチャーシューなど具だくさんながら味付けは控えめだったのですが、上にのせられたパーコーがスパイシーで脂身のコクが強いのでいいバランスでいただけました.
焼売も、ものすごい何かがあるわけではないんですが粗く刻まれた肉の食感がよく、美味しかったです.
凡庸な結論ですが「中華街」を名乗り、街全体が食べ物のレベルが高いので、大通りの派手な看板の店から少し離れたところにある小さな家族経営の店まで満足したものが食べられるという点ではたまに訪れていろいろ開拓してみたい街ではあります.いくら開拓しても終わりはなさそうな怖さもありますけど.
帰りがけに月餅など中華菓子を買って帰宅しました.
FUJIFILM X-T1 + XF27mm F2.8
先日の山形旅行の最中に、X-T1に貼ってあった液晶保護フィルムの隅が剥がれてゴミが入っていたので気づいたので新しい液晶保護フィルムを購入しました.
今まで使っていたのは、ビックカメラブランドのハクバ製のものでした.今回はケンコー製のものを選びましたが、ハクバのものより粘着力が強いです.
最近は保護ガラスなんてものも出ていますが、高価なのと厚さがあるのと、やはりガラスなので割れるリスクを考えると、従来のフィルムを貼り替えていくほうがよいような気がしますね.
山形旅行、つづきです.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
ホテルにチェックインして荷物を置き、夕飯を食べに出かけました.
とはいえ、雪が降り続いている状況なのであんまり遠くには行きたくありません.でも山形に来たんだから地元の料理を食べてみたい…… なのでホテル近くの郷土料理店をWebで検索し、「山形田」に.
実は、店の立地が駅前の普通のビルの中にあったのでそれほど期待していなかったのですが、いい意味で裏切られました.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
だだちゃ豆.山形ならではの枝豆の一種です.見た目は普通の枝豆と変わらないように見えますが、独特の味わいがあります.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
芋煮.山形の郷土料理といえば、まっさきに出てくるものでしょう.地域によって入っているものや味付けが異なるそうですが、今回いただいたものは里芋や牛肉を醤油で味付けしたものでした.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
くるみ豆腐.だし汁に入っていますが、くるみ豆腐自体はデザートかと思えるほどに甘いです.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
のどぐろの焼きもの.小ぶりですが、脂がのっていて濃厚な味わいです.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
納豆の天ぷら.お品書きを見てもどういう形で出てくるか想像がつかなかったのですが、野菜のかき揚げに納豆を混ぜ込んだ状態で出てきました.だし汁につけていただくのですが、これがまた美味しくて.
納豆の量がそれほど多いわけではないのですが、納豆の存在感があります.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
山形牛の串焼き.昼にあれだけ牛肉を食べたくせに、ついまた注文.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
だし豆腐.「だし」も山形の郷土料理.ただしナスやキュウリのような夏野菜を刻んで作ることからもわかるようにもともとは夏の料理です.とはいえ、やはり山形に来たら冬であっても食べてみたいもの.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
シメに塩ホヤ茶漬け.塩漬けにされたとおぼしき、塩辛のような風合いのホヤがのっています.だし汁も美味しいし、もちろんお米も美味しいのですから、美味しいのはいうまでもありません.
どの料理も大満足でした.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
満腹になってすっかり満足して店を出ると、外はこんな光景に.奥に見える建物は山形駅なのですが、こんな状態で明日列車が走るのか不安になってきました.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
翌日、朝6時半.雪はやんでおり、上空は雲もありません.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
7時過ぎの新庄行きの始発の新幹線に乗り込みます.新塗装の車両でした.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
山形始発の新庄行きという短距離の走行でしかも早朝の便ということもあって、グリーン車以外は全車自由席です.車内はガラガラでほとんど貸し切り状態.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
今回の旅行は「週末パス」を使っています.特急券を追加で購入する必要があるものの、北は宮城・山形あたりまで土日の2日間、乗り放題です.
なので、遠回りして帰宅します.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
上空は晴れているものの、遠くに見える山並みには雪雲がかかっています.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
やがてまた吹雪に.こんな天気でも何事もなく走行する山形新幹線には驚きです.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
45分で新庄に.山形新幹線の終点です.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
山形新幹線の車止めの先には別の線路と列車が.
新幹線と在来線では線路幅が異なるので、線路がつながっていないのです.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
余目行きの各駅停車に乗って、終点の余目を目指します.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
ホームでは雪かきをする人の姿が.
全くといっていいほど雪の降らない地域に生まれ育ち、1年に数える程度しか雪の降らない地域に住んでいる自分としては、雪の大変さを身にしみて感じたことはありません.が、こうして旅行に出ると雪の積もらない地域に住んでいて良かったと思わされます.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
新庄から余目までは陸羽西線を走ります.最上川の流れに沿って線路が敷かれており途中で最上川を渡るのですが、外は荒れ模様でぼんやりとしか見れませんでした.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
列車の接続待ちで新庄駅の出発が遅れたこともあって、余目駅では慌ただしい乗り換えとなりました.
ここからは特急「いなほ」で新潟を目指します.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
余目から新潟までは2時間.移動時間がそこそこあるのと、景色をゆっくり楽しみたいのと、料金がそれほど高くないのでグリーン車に乗りました.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
一般的なグリーン車に比べてもさらにゆったりとして豪華です.座席は2列+1列で前席との間には間仕切りもあり、前席の人がシートを倒しても影響なしです.もっとも、このときは他の乗客は誰もいませんでしたが.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
日本海沿いを走るので、荒れる冬の日本海をじっくりと見ることができます.雪は降ったりやんだりでしたが、場所によっては雪が全くないところもありました.
新潟では少し駅ビルで買い物をして、新幹線で東京に.土日を使っての旅行だと、翌日が会社なのであんまり遅くに帰ると辛いですからね.

今回の移動です.後半は駆け足でしたが、ぐるっと一周回った感じのルートでした.
週末パスは使いでのある切符なので、またうまく使って旅行に出たいものです.