3月5日(土)発売の富士フイルムのFinepix X100ですが、なぜかビックカメラでは先行発売をしているようで、3月3日の夜に渋谷東口店に行ったところすでにデモ機が置かれていたので触ってきました.
思ったことを箇条書きします.
■外見
・全体的にレトロすぎる外見
・シルバー部分の質感は暗めで、梨地も深めに刻まれていて高級感がある
・ロゴなどの表記は刻印で墨入れしているのに、ファインダ横の「MADE IN JAPAN」の文字はプリント.そのうち生産国が移動しちゃうとか?
■機能・操作性
・全体的にレスポンスが遅い
・AFは遅い.GRD3より少し速く、マイクロフォーサーズ機より結構遅い
・ピントリングはもうちょっと重みのあるほうが好み
・絞りリングの感触は悪くない
・クラシカルな操作系とプッシュスイッチなどが入り乱れていて操作は慣れが必要かも
・シャッター速度や露出補正のダイヤルは重みがありしっかりとした感触であるのに対して、パラメータ設定などに使用するダイヤルはスカスカで同じカメラとは思えないほど.もうちょっと全体的に操作感をまとめられなかったのか
・ファインダは素晴らしい.液晶ファインダ(EVF)も光学ファインダ(OVF)もどちらもいい.EVFの色味も偏りがなくてよくできている.が、自分はやはりOVFが好み
・OVFにスーパーインポーズでフレーム枠や情報が表示される様子は世代が一つ進んだかのようでちょっとした近未来感
画質については操作方法が把握し切れていないこともあって、きちんと設定して撮影できなかったのでコメントを差し控えます.というか、AF合焦のサインが出ても撮影した画像を見るとピントが合っているのかどうかよくわかりませんでした.デモ機だとあれこれ設定をいじられているので、操作方法をある程度把握してからいじらないと正確な判断は下せませんね.
フジのカメラ自体ほとんど触ったことがないせいか、数分いじっただけでは操作系に馴染めず、魅力がそれほど伝わってきませんでした.
私は普段遣いにGR DIGITAL III、どこかに出かけるときにD40またはD700を持ち歩いています.このサイズでAPS-Cサイズの撮像素子を採用しているのは魅力的ではあるのですが、GRD3の代替として鞄に入れるには大きく、かといってD40の代替にするとレンズの自由度を失うのでどうかなと思います.
そのうちまた店頭などで使ううちにじわじわと良さが理解できてくるのかもしれませんが、現状としては購入は見送りかなというところです.