2013/11/08

「東京時層地図」のiPad向けアプリが発売になりました.
「東京時層地図」は「文明開化期」「明治のおわり」「関東地震直前」「昭和戦前期」「高度成長前夜」「バブル期」そして「現在」と「段彩陰影(地面の起伏を映像処理したもの)」の8つを切り替えて見ることのできるアプリです.
すでにiPhone向けに「東京」と「横濱」の2つがリリースされていますが、今回のiPad向けアプリはその両方の地域をカバーしています.
また、iPad版の特徴として、二画面に分割して2つの地図を同時に表示させることができます.もちろん、片方の地図を移動させるともう片方も同じように移動します.

汐留のあたりを現在と高度成長前夜で表示.現在の地図表示がApple製の標準マップなので、スカスカに見えてしまいます.

新宿を現在と昭和戦前期で表示.現在の都庁があるビル街は浄水場でしたが、戦前のきな臭い時期の地図はこうして偽装が施されています.
価格2,500円と、iOSのアプリとしてはかなり高額の部類になりますが、収録されている地図データをすべて紙で集めようとしたらこの値段ではとうてい収まりませんし、このように便利に使うことは不可能です.
地図好き、歴史好きとしては必携のアプリといえます.
2013/11/05
「ニコン、往年の銀塩一眼レフを思わせる「Df」」
少し前から噂が出ていた、レトロ風味のデジタル一眼レフが「ニコン Df」として正式に発表されました.
特徴は、
・シャッタースピードダイアルやISO感度ダイアルなど、アナログな操作系を搭載し、昔ながらの使い勝手を追求
・「非Aiレンズ」と呼ばれる、ニコンFマウント初期(1977年より前)のレンズが使えるように設計
・ニコンの最上位モデル「D4」と同じイメージセンサーを搭載
・ベースとなったモデルはD600/D610(のように見える)
・ニコン製フルフレームデジタル一眼レフとしては最軽量の710g
といったところでしょうか.
デザイン的にもやや旧さを狙った感じのように見受けられます.
個人的には正面左側にあるサブダイアルを見てCONTAX G2のフォーカシングダイアルを思い出しました.今回のサブダイアルはフォーカシングではなく絞りのないレンズで絞りダイアルとして使うためのようです.
非Aiレンズに正式に対応したのも魅力です.デジタルカメラになってイメージセンサーの性能も格段に上がった結果、レンズも旧型では解像度が追いつかなくなってカメラの性能をフルに引き出すのは難しくなっています.とはいえ、レンズは製品によって特徴もありますし、その違いを楽しむのが趣味というもの.ニコンFマウントは50年以上の歴史を誇るマウントではありますが、この非Aiレンズは現行のデジタル一眼レフ機の上位モデルには取り付けることすらできません.下位機種ではコストダウンが思わぬ方向に作用して取り付けできますが非推奨ですし、カメラ側はレンズがついているこすら認識せず、マニュアル露出での撮影が必要になります.このDfは非Aiレンズ取り付け時にボディと干渉しないような仕掛けが用意され、専用の撮影モードを備えているのです.
この機種の噂を見たときに「【フォトキナ】「カメラおやじ趣味」はまだ続く。新ジャンル機も鋭意開発中」という記事のことを思い出しました.この記事に出てくる「リコーのGR DIGITALに対抗する製品」というのはCoolpix Aとして発売されました.同様に記事に出てくる「ルーティンでモデルサイクルを維持している開発組織が行なうべき正常進化とは別に、カメラと写真文化の発展の方向を考えるのが後藤研究所の仕事です」という、既存の流れから外れた製品がついに出てくるのだろうなと思ったのです.
そしてやはり、「ニコンDfの発表会で後藤哲朗氏が企画説明」とあるように、後藤さんが手がけた製品であることが表明されました.
後藤さんはF3からD3までのニコン一眼レフを開発された方で、D3開発後は「後藤研究室」を設立し、ニコン社内で助言する立場についています.後藤研究室については「後藤哲朗氏本人に訊く:ニコンが設立した「後藤研究室」とは」という記事に詳しく書かれています.また、「リコー開催の「GR PARTY」に、ニコン後藤哲朗氏がサプライズ登場」というように、他社とも親交の深いユニークな方でもあります.
さて、このDf、発売価格は安い店でも25万円程度と、なかなかの値段です.とはいえ通常のデジタル一眼レフよりも手間のかかった構造を備え、日本製ということを考えると妥当な値段といえる気がします.
とはいえ、D700から買い換えるかというと微妙なところでしょうか.方向性は支持しますが、操作系がかなり煩雑に見えます.アナログな操作系を追求するのであれば、もう少しデジタルを感じさせるボタンのたぐいは減らしたほうがよいような気もします.
2013/11/04
RICOH GR
スターバックスのこの季節限定のコーヒー豆、クリスマスブレンドを購入しました.
普段飲んでいる堀口珈琲の豆と比べると、ややダークさというか苦みの強さを感じ、豆自体も炭化している感があります.チョコレートがよくあいますね.
RICOH GR
この11月からスターバックスではWeb通販を開始しており、通販限定でホワイトタンブラーのピンバッジがもらえるとのことなので、通販で購入してみました.
2013/11/03

RICOH GR
GRを特集したムック『リコー GR DEEP WORLD』が発売されました.
GRを扱ったムックはこれで3冊目であり、以前のGR DIGITAL各機種の時もこの手の本は何冊か出ています.
が、この本は表紙からしてわかるように、ちょっと趣向が異なっています.
GRで撮影した写真が掲載されていますが、開発者によるインターバル合成を使った星空写真であったり、ワイコンなどのアダプタを装着してのマクロ昆虫撮影や、学研の「大人の科学マガジン」の二眼レフを改造して二眼レフ風味のカメラを作ってみたりと、GRを楽しんで使っている写真が多いように感じました.
また、この手のムックにありがちな開発者インタビューもちょっとハジけています.試作で3台だけ作ったローパスフィルタ「アリ」のGRについてやら、ファームアップで実は1/8000秒の電子シャッターモードも使用可能なこととか、GXRのバッテリを使った拡張バッテリ(開発者自らメーカー保証外です、とかいってる)、果ては「シグマDP用のバッテリDP-41とも実は、互換性がある」なんてことまでバラしてしまってます.高いお値段で純正のバッテリや充電器を売っているのに、他社の安い製品をアピールして大丈夫なのでしょうかw かくいう自分もシグマのバッテリと充電器を使用していますが.
開発者が星の写真を撮りたいからとインターバル合成モードを搭載したりと、GRは作っている側の写真好きが伝わってくるカメラです.このムックからはその魅力が伝わってきます.
2013/11/02

Apple iPhone 5s
ディーラーに出かけたら、アクセラが展示されていました.
発売日は11月下旬だというのに、展示車を2台も置いて試乗車も用意してあるという気合いの入れようです.カタログもいただいたのですが、しっかりしたカタログなのに「これはまだ本格的なものではなくて」的なことをいわれました.

Apple iPhone 5s
内装で目を惹くのがこのセンターディスプレイ.ナビゲーションもオーディオの操作、燃費モニタなど様々な情報がここに表示されます.操作はシフトレバー後ろにあるコントローラでおこないます.
このディスプレイ、最安グレードでオプション設定になる以外は全車種標準装備なのですが、残念なのはそのデザイン.どうしてこんな、後付け感のあるデザインなのかが理解できません.別に取り外せるわけでもなさそうですし.折りたためる仕様になっているわけでもありません.なのに、まるでポータブルナビをくくりつけたかのような外見をしています.

Apple iPhone 5s
シフトノブと「コマンダーコントロール」と呼ばれるディスプレイのコントローラ、エアコン.独立した操作スイッチを備えているのはエアコンのみで、他のナビやオーディオなどはこのコントローラで操作します.メインダイアルの前方にオーディオ、ホームメニュー、ナビへの切替スイッチ、左右にお気に入りとバックボタン、また左上に独立したボリュームダイアルを備えています.メインダイアルは「回す」「上下左右に押す」「押し込む」の3系統の操作が可能で、感触はカッチリしていて悪くない感じでした.

Apple iPhone 5s
ステアリング.スイッチ、多すぎじゃないでしょうか.
メータは実際に点灯させることはできませんでしたが、カタログによると中心にアナログのタコメータとデジタルの速度計、左右には燃費や外気温、シフトレバーの位置などが表示されます.速度計はアナログのほうが自分は好きですね.
また、メーターフード上にポップアップ式のディスプレイがあり、フロントウィンドウに投影されるかのようにして速度やナビゲーションが表示されます.
マツダとしても中核車種だけあってかなり力の入った設計になっており、操作系なども先進的なデバイスを大量に導入した感があります.最近では軽自動車にまで導入が進んでいるレーダー等による衝突防止機能も当然用意されており、前方のミリ波レーダー、近接部分の近赤外線レーザーレーダー、後方の準ミリ波レーダー、さらにカメラも装備されています.
また、マツダ車としては初となるハイブリッドモデルも用意されるのですが、技術的にはトヨタから買っているのでシフトノブなどがトヨタ車と同じ部品が使われるのだとか.ハイブリッドモデルはセダンにしか用意されないのは、やはりバッテリの搭載スペースの問題だそうです.プリウス等の車よりも高機能のサスペンション(リアにマルチリンクサスペンション)を搭載している関係でスペースに余裕がないことから、全長が10cm長いセダンのみハイブリッドモデルが採用されたそうです.
お値段は170万円から300万円.最上位モデルにもなると、アテンザと値段もかぶりますね.エンジンも同一ですし、セダンかハッチバックかというところが選択の決め手になりそうです.