2012/07/06

ロードスターのマイナーチェンジ

Category: — Annexia @ 20:00

「マツダ、「ロードスター」を一部改良し発売」

 少し前から情報がリークされていたり、すでに販売店でカタログをもらった人がいるようですが、マツダから正式にロードスターのマイナーチェンジが発表されました.

 ハードウェア的には、ボンネットに対人衝撃対策として「アクティブボンネット(衝撃を関知するとボンネット後部が持ち上がって衝撃を緩和する機能)」が装備されたことが大きいです.自分も詳しいことはよくわかっていないのですが、法規制の絡みでボンネットの低い車は販売できなくなってしまうのでこのような対策をとったようです.

 その他はデザイン変更など細かなところが多いですね.
 ロードスターは幌を採用した「ソフトトップ」モデルと、電動格納式「リトラクタブルハードトップ(RHT)」の2つがありますが、今回はソフトトップモデルをスポーティーに、RHTをプレミアム風に仕様をわけてきました.自分の乗っているNC2モデルでも多少はそうした傾向がありましたが、さらに突き詰めてきた格好です.
 ソフトトップモデルは外装ではフロントライトをブラックに、アルミホイールをガンメタ仕上げにして、内装もメーターリングやデコレーションパネルを光沢のあるダークグレーにするなど、黒基調に仕上がっています.
 それに対してRHTは各所にクロームやアルミ調のパーツを組み込んでいます.
 また、どちらも共通してフロントのデザインが変更されています.

 個人的には全面的にダークな感じに仕上げるのはあんまり好きではないというか、要所要所にクロームリングをつけたりしてアクセントを入れるのが好きなので、RHTのデザインのほうが好きかなと.
 自分の乗っているNC2はデコレーションパネルがつや消しのグレーメタリックだったりしてまったく好きになれないのでNC1のピアノブラックに交換しています.新しいデコレーションパネルは写真で見る限りは黒に近いようなのですが、実際に見るとどう感じるか、ちょっと気になるところです.

 マイナーチェンジ車でもっともうらやましいのが、シートと幌に「タン」色が選べることです.NC2のときはVS(オートマティック)のグレードでしかブラウンのシートは選べなかったり、幌はビニールでも布でも黒しか選べなかったので、ここはいいなぁと.椅子や幌がへたってきたら、補修部品で交換するときにでもぜひ選びたいものです.

 それから、「スロットル制御プログラムをより緻密に設定することで、加速コントロール性を向上」「ブレーキブースター(制動倍力装置)の特性を変更することで、減速コントロール性を向上」というのも少し気になります.制御プログラム等の変更で対応できるのであれば自分の車にも対応してくれないかなと期待していますが、どうなのでしょう?

 フロントのデザインは、悪くない印象ですね.NC1のときのマツダスピードのエアロパーツ装着車に雰囲気が似ている感じがします.あのデザインは好きだったので、これはアリだと思います.マツダのエンブレムがNC2だと少し盛り上がって強調気味だったので、それがなくなってすっきりしたのも美点です.

 NC1、NC2とマイナーチェンジで名称がわけられていましたが、これはNC3と呼ばれるのでしょうか?型式名は、NC1がCBA-NCEC、NC2がDBA-NCECであるのに対して今回もDBA-NCECなのでNC2.5的な雰囲気に感じられます.
 アルファロメオとの協業も発表され、次期NDロードスターの噂が出ている中でのマイナーチェンジ、法規制もあって延命策的な要素が強く、もう一つ決め手になるような変更が欲しかったなという気がしました.まあ、その反面、自分のNC2が色あせて見えなくてよかったという安心もしましたが…