「東京時層地図」は「文明開化期」「明治のおわり」「関東地震直前」「昭和戦前期」「高度成長前夜」「バブル期」そして「現在」と「段彩陰影(地面の起伏を映像処理したもの)」の8つを切り替えて見ることのできるアプリです.
すでにiPhone向けに「東京」と「横濱」の2つがリリースされていますが、今回のiPad向けアプリはその両方の地域をカバーしています.
また、iPad版の特徴として、二画面に分割して2つの地図を同時に表示させることができます.もちろん、片方の地図を移動させるともう片方も同じように移動します.
汐留のあたりを現在と高度成長前夜で表示.現在の地図表示がApple製の標準マップなので、スカスカに見えてしまいます.
新宿を現在と昭和戦前期で表示.現在の都庁があるビル街は浄水場でしたが、戦前のきな臭い時期の地図はこうして偽装が施されています.
価格2,500円と、iOSのアプリとしてはかなり高額の部類になりますが、収録されている地図データをすべて紙で集めようとしたらこの値段ではとうてい収まりませんし、このように便利に使うことは不可能です.
地図好き、歴史好きとしては必携のアプリといえます.