2014/01/24
1984年1月24日に初代Macintoshが発表されてから30周年を迎えました.
Appleのサイトでもスペシャルページが用意されています.
年代ごとに象徴するMacと、Macユーザで革新的なことを行った人が取り上げられていますが、1980年代のMacの代数の少なさ(1985年のMacintosh XLはもともとはMacではなくLisaという名前で売られていたものをMac用に調整されて名前を付け直して売り直された)、そして「混乱期」などといわれる1990年代の機種の煩雑さ(1台しか取り上げられていませんが、当時はすでにMacユーザだったので数ヶ月おきに何台ものMacがまとめて発売されるのが記憶に残っているのです)、そして機種が集約された2000年代というのがわかります.
また「Your first Mac」という登録ができるようになっているので、自分も登録してきました.
自分が最初に買ったMacはCentris610.雑誌の新製品紹介でCD-ROMドライブ(当時は「キャディ」と呼ばれる専用のケースにセットしてからドライブに入れる方式でした)やフロッピードライブを横に並べて40cm四方のピザボックス筐体に収め、それとサイズのぴったり合った16インチのCRT、きわめつけはアジャスタブルキーボードと呼ばれる、キーボード中央からぱかっと2分割されるキーボードのかっこうよさにやられたのです.
ちょっと見に行くだけ、と思って近所のApple専門店に行ったところが、帰るときには注文をしていたという.しかもお値段は65万円!当時学生だった自分に即金で払える額ではないのでローンを組んだのはいうまでもありません.
もちろん、それまでMacに触ったことがなかったというわけではなく、学校や店頭などで触ってはいました.当時はバイト先でPC-9801上でMS-DOS(途中からWindows 3.1)を使っていたこともあって、コマンドライン操作のできない、マウスを使わないと操作できないMacはどうにも好きになれませんでした.グラフィカルユーザインタフェース(GUI)のせいで機能的に制限がかけられているような感じがして、箱庭的な窮屈さを感じたのです.いわゆる食わず嫌いのようなものでした.
しかしながら、実際に触ってみるとMS-DOSのようにメモリ環境をあれこれ苦労して設定する必要もなく、MS-DOSのコマンドラインでやっていたことの大半はマウスで簡単にできてしまうので、同じことをするのに楽だったらそっちを選ぶよねということでMacに手を出したのでした.
結局、Macにのめり込むようになった結果として今の職を得たようなところもあり、もはや切っても切れない関係になっている気がします.
クラウドの普及やApple自身の手によってPCからタブレットへ世の中の流れが変わっていくなど、あいかわらず変化の激しいコンピュータの世界ですが、果たして次の10年でどういう変化が起きているのか.興味深いところです.
2014/01/22
以前に「旅カメラとしてのRX1」というのを書いたので、同様にGRについても考えてみたいと思います.
まずは自分の考える旅カメラに求められる条件をリストアップしてみました(括弧内はGRの適合度).
・荷物の邪魔にならないそこそこのコンパクトさ(○)
・風景を撮るための広角レンズ(28mmくらい、できれば24mm)(○)
・遠くのものを撮るためのズーム(×)
・夜景を撮るための高感度特性、手ぶれ補正(○ or ×)
・食べ物を撮るためのマクロ(○)
・どこで撮ったかを記録するためのGPS(×)
・バッテリ長持ち(△)
RX1に比べると○が多いですが、単焦点でWi-FiやGPSといった付加価値要素の少なさからくる欠点はRX1と変わりません.
個別に検証してみましょう.
・荷物の邪魔にならないそこそこのコンパクトさ(○)
IXYなどのような小型モデルに比べれば大きいですが、電源を切ればレンズはほぼフラットに近いところまで沈胴しますし、APS-Cというセンサーサイズを考えたら非常にコンパクトであるといえます.
・風景を撮るための広角レンズ(28mmくらい、できれば24mm)(○)
28mm単焦点なので、ここは合格.
RICOH GR
F5.6 1/45秒 ISO100
・遠くのものを撮るためのズーム(×)
単焦点28mmではどうにもなりません.ただし、それを補う機能として35mmと47mmのクロップ機能が用意されています.クロップ、要はトリミングなのですが、あとからトリミングするのと違い、フレーミングが最初から35mmや47mmになっていること、周辺減光といったエフェクトがきちんとそのクロップに対して働くので重宝しています.
同様の機能はRX1にも搭載されていますが、RX1はRAW撮影時には使えないといった制限があるので使いづらいのですが、GRはそうした制限もなく使えます.
・夜景を撮るための高感度特性、手ぶれ補正(○ or ×)
手ブレ補正機能は搭載されていませんが、高感度特性に優れておりISO3200程度まではそれほどノイズを気にすることなく撮影できます.また3段階のノイズリダクション機能を備え、ISOいくつからいくつまでNR弱にする、といった柔軟な設定ができるところはさすがGRです.
RICOH GR
F2.8 1/20秒 ISO3200
・食べ物を撮るためのマクロ(○)
センサーサイズが大型化された影響で、GR DIGITAL IVのレンズ前1cmに比べて10cmと退化しています.とはいえ、通常の食べ物撮影では困らないレベルに収まっています.欲をいえば1cmまではいかなくても5cmくらいまで寄れたらよいのですが.
RICOH GR
F2.8 1/45秒 ISO100
・どこで撮ったかを記録するためのGPS(×)
GPSは撮影場所を記録しておく分には必須ともいえる機能ですが、自分はGPSロガーを持ち歩くのでそれで代用しています.
・バッテリ長持ち(△)
公称値の最大撮影枚数は290枚.実際には撮影した画像をチェックしたり、フレーミングに時間をかけるのでそこまではもちません.なので予備バッテリは必須です.
純正のバッテリは量販店でも3,000円ほどしますが、同じものがシグマからBP-41という型番で出ており、値段もほぼ半額なのでそちらを使用しています.
コンパクトさや広角28mmというレンズのおかげでRX1よりも高評価です.
難癖をつけるのであれば、GRは普段使いしているカメラなので、旅行先でも使うのはなんていうか味気ないというかスペシャル感がないような気もします.その辺もあって、最近の旅行ではRX1をメインにして食事などをさくっと撮影するような場合にGRを使うといった、使い分けをしています.
2014/01/18
ソニーのフルフレームの撮像素子を搭載したレンズ固定式デジカメ「DSC-RX1」を買ってから1年が経過しました.
レンズ固定式、つまり一般にコンパクトを呼ばれるタイプのデジカメとして初のフルフレームセンサーを搭載したカメラで発表当時から非常に大きなインパクトがありましたが、いまだに真っ正面から対抗できる製品というのは登場していません.
対抗馬がいないということは価格競争も存在しないということでもあり、デジカメは値崩れの激しい商品だというのに、1年たっても1割程度しか価格が下がっていません.
1年間使ってみての感想などをまとめてみたいと思います.
【外観】
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2
とにかく素晴らしいです.RX1の価格を最初に知ったときにボッタクリだと感じましたが、店頭で現物を見たときにその思いは吹き飛びました.ダイアルは金属製で、ほとんどの文字は彫り込みでホワイトが入っているその手のかけようは文句がありません.
【画質】
ケチのつけようのない、最高の画質です.後述するような不満点があってもこのカメラを使い続けているのはこの画質があってこそです.
レンズはCarlZeissブランドのSonnar 35mm F2.レンズ固定式デジカメにしては大きく、存在感のあるレンズがついています.「これってレンズ交換できるんでしょ?」と聞かれたことがあるほどです.
しかしレンズが交換できないことはデメリットではなく、むしろレンズが交換できないゆえにこのレンズの性能をフルに生かすための設計がなされているため、ここまでの画質が得られるようです.Zeiss製の35mm F2レンズはニコンとキヤノン向けにDistagonが、ライカMマウント向けにBiogonが用意されていますが、ここまでの画質には至ってないのもやはり専用設計によるところが大きいのでしょう.
SONY DSC-RX1
F5.6 1/80秒 ISO1600
フォーカスのあっているところはキリッとしたシャープさがありながらもふんわりとボケていく画質は最高です.
SONY DSC-RX1
F8 1/40秒 ISO6400
高感度特性も素晴らしく、ISO感度の上限設定を6400にして使っていますが、ノイズをさして気にすることなく撮影できます.
【AF性能】
AFは過度の期待はできません.合焦速度は遅く、また特に暗い場合などにAFが迷います.迷った揚げ句にAFを放棄することもままあります.スナップ撮影や動くものの撮影にはあんまり向いていないと言えるかもしれません.
ただ、これは画質とのトレードオフの部分も多々あるのではないかと思っています.画質をあげるために大きく重たいレンズを採用しており、このレンズをAF駆動させているわけですから合焦速度も遅くなるのも仕方のないことかもしれません.とはいえ、暗部性能をもう少し高めてもらえればと思うことは多々あります.
【操作性】
「MR」機能と呼ばれる、モードダイアルにユーザ設定を3パターン登録できる機能は便利です.自分はRICOH GRも持っており、そちらにも同様の機能が3つあるので、同じような感覚で操作できます.
それに加えて、シャッターレリーズ横の「C」ボタン、カーソルの左右下の3ヶ所に任意の機能を割り振ることができるなど、カスタマイズ性は高いです.かと思えば、背面のカーソル部分のホイールや再生ボタン横のダイアルは動かしてもなんの反応もなく遊んでおり、ちょっともったいない状態です.
それから、このカメラ最大の不満といえるのがRAW撮影への対応の悪さ.ピクチャースタイルやクロップ、ダイナミックレンジオプティマイザーのレベル調整など、様々な機能がRAW対応していません.RAW+JPEG同時記録の撮影時にも対応しておらず、RAWは素の状態でJPEGのみに設定が反映された状態で撮影してくれればよいのですが、機能自体がそもそも選べません.ファームウェアのアップデートなどで対処できるレベルじゃないのかと思うのですが、ソニーの他機種も同じような仕様なので不具合や操作上の難点という認識はしていないようです.
レンズ上に配置されたマクロモード設定や、絞りリング、フォーカスリングは操作しやすいです.
【周辺機器・オプション】
購入と同時に純正オプションとしてフード、サムグリップ、液晶保護シート、後にバッテリと充電器を購入しました.
フードは専用品らしく作りもよくバヨネット式できれいに収まりますが、逆付けは不可なのが残念なところ.
サムグリップは中央部分にヒンジがついていて使わないときは畳んでおけるのですが、そのヒンジが遊びが大きくてカタつきます.カメラを安定して構えるためのグリップがカタつくなんてのは論外です.しかもサムグリップはアクセサリシューに取り付ける構造になっているのですが、シューにロックする爪が浅いのでかばんの出し入れやどこかに当たったりするだけで簡単にロックが緩んで外れてしまいます.一度だけですが、サムグリップ上につけていた他社製の光学ビューファインダもろとも外れて床に落下させてしまったこともあります.作りが甘いと言わざるを得ない部分です.
結局、サムグリップは純正品は使わずに、サードパーティ製の他機種向けのものを入手して現物あわせしながら削ったものを使っています.
【その他・雑感】
「ソニーのものづくり精神の復活」の象徴として取り上げられることの多い、このRX1.たしかに意欲作であり、センサーやレンズまで含めて自社で作ることのできる、ソニーならではの製品といえます.が、ハード面では優れていながらソフト面での弱さが目立つという、ソニーが昔から持っている弱さがこの機種にも受け継がれているのが残念なところです.
不満なところは多いカメラですが、最初に書いたように代わりとなるようなカメラは現状ではまだ存在しません.
センサーサイズがAPS-Cの富士フイルムのX-E2に23mm F1.4の組み合わせは35mm換算でほぼ同じレンズスペックになりますが、レンズ交換式ゆえにボディサイズがRX1よりもかさんでしまいます.同じソニーでフルフレームで小型でレンズ交換式のα7/7Rもありますが、35mmレンズはF2.8と一段暗いのとボディサイズもやはりネックではあります.
なので、画質とコンパクトさの両立という観点からも手放せないカメラであることは間違いありません.
将来的に見て、RX1の後継機種こそがRX1のライバルとなりそうな気もします.
2014/01/15
d47食堂で大分定食をいただいてきました.
RICOH GR
ご飯は鶏肉の入った「かしわめし」.大分らしく隠し味的に柚子胡椒が使われており、風味がいい感じです.
汁物は「だんご汁」.「だんご汁」は団子が入っているわけではなく、短いほうとうのような麺が入った、具だくさんのみそ汁といった雰囲気のものでした.
小鉢は椎茸のかぼす浸しと、豆腐とちりめん.椎茸は肉厚で食べごたえのある味わいでした.だんご汁ともども、かぼすが入っているのも大分らしいところです.
RICOH GR
前回品切れで食べられなかったぜんざいもいただきました.
寒い日にはぜんざいはいいですね.
ごちそうさまでした.
2014/01/13
数日前にトミカの値上げについて書きましたが、今のうちに欲しいトミカを買ってしまおうということでヨドバシカメラの通販で大人買いをしました.
RICOH GR
購入したトミカは全部で20台.ディスプレイスペースがなくなってしばらく買わずにいたら多くの製品が入れ替わってしまい、あれもこれもと買っていったら結構な量になってしまいました.とはいえ、ヨドバシカメラで買うと定価税込み378円のところを260円で買えるので、20台買っても5,200円.ちょっと購入なサイズが大きめのミニカーとか買うと1台でもこれくらいの値段をしてしまうこともあることを考えると、やはりトミカは安価です.
RICOH GR
買ったものは大きく2種類に分類できます.
ひとつはスポーツカー.左からランボルギーニ アヴェンタドールLP700-4、メルセデスベンツ SLS AMG、ポルシェ 911カレラ.手持ちのものを調べると、ランボルギーニはムルシエラゴ、レヴェントン、そしてこのアヴェンタドールと最近のものがありました.逆にフェラーリは商品化されてないようです.過去にはテスタロッサとかあったようですが.
RICOH GR
そしてもう一種類は、いわゆる「はたらくクルマ」.
左から前田製作所 かにクレーン、日本除雪機製作所 ロータリ除雪車 HTR265、コマツ 対人地雷除去機 D85MS.この手のものが多いのはやはり子供受けするからというのが大きいのでしょうけど、目にすること自体が珍しい特殊作業機は形状もユニークであったりして目を惹きます.自分のコレクションも見たら約半分がこうした車でした.