2024/01/01

2024年 新年のご挨拶

Category: 日記・雑記 — Annexia @ 00:00

RICOH GR III

 2024年を迎えました.
 新年の抱負、というようなご大層なものはとくにございませんが、自分の思うところに素直になり、前向きに行動していければそれでよしとしたいと考えております(訳:欲望の赴くままに、欲しいものは買うぜ!).

 今年もよろしくお願いいたします.

(文章は年号だけかえて昨年のコピペ)

2023/12/30

2023年を振り返る – 物欲篇

 1年を振り返る、最後は物欲篇です.外出が少なかったこと、後述しますが予期せぬ収入があったりしてあれこれと買っています.

1月:KIOXIA EXCERIA PLUS ポータブルSSD
3月:final E4000/MAKE4
4月:RICOH GR III Diary Edition
6月:Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-mount
7月:HAMILTON KHAKI FIELD ‘MURPH’ 38mm
8月:BALMUDA The GreenFan
10月:(未入手)10月 Nikon Z f 40mm F2 Lens Kit / Voigtlander VM-Z Close Focus Adapter
11月:SONY LinkBuds S

1月:KIOXIA EXCERIA PLUS ポータブルSSD

100V1548

FUJIFILM X100V

 Amazonギフトをいただいたので、それを利用してM2 MacBook Airの自宅バックアップ用にと購入しました.
 それまで2.5inch HDDでバックアップを取っていたのですが、やはり時間がかかるので短時間で済ませるようにと導入したのですが、接続してちょっとお茶を入れたりしている間にバックアップ完了していたりするので買ってよかったですね.

3月:final E4000/MAKE4

IMG_0846

Apple iPhone 13mini

 MAKE4については、フィルタ等を交換して好みの音にセッティングできる製品として気になったので購入しました.購入時の音でも十分いい音だったのですが、自分の手で付属のレンチで分解しピンセットでフィルタを交換して音を変化させるというのはなかなか楽しいものがあります.
 E4000については、MAKE4をいじるにあたって、同じメーカーが製品として推奨する音がどんなものか、比較対象として購入しました.低音が少し物足りない印象だったので、低音が強めに出るという評判のケーブルに交換をしました.
 どちらもいい音が出ますが、MAKE4はロックなどドンシャリ系の激しめの音源、E4000はクラシックなどに強みを感じます.

4月:RICOH GR III Diary Edition

IMG_0879

Apple iPhone 13mini

 普段使いカメラとして代々使用していたGRシリーズから富士フイルムX70に変更し、X70から再度GRに戻ってきました.
 通常版のGR IIIでもよかったのですが、「GR=ブラック」という常識から外れた製品も悪くないのではないかと思い、ちょうどメタリックグレーのモデルが出たので購入しました.
 コンパクトな筐体ながら描写力のいいレンズ、光学式手ぶれ補正、ワイヤレス通信機能の充実など、普段使いカメラとして定着しています.

6月:Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-mount

GR000571

RICOH GR III

 Voigtlander製のMFレンズです.サードパーティ製のMFレンズとはいえ、ボディとの通信機能を備えており、X-Pro3で使用すると光学ファインダでもパララックスが自動補正されるなど使いやすさが考慮されています.
 画質も満足ですが、それよりもやはり魅力なのはこのコンパクトさ.カメラに取り付けても薄いので気軽に鞄に入れることができます.

7月:HAMILTON KHAKI FIELD ‘MURPH’ 38mm

GR000843

RICOH GR III

 2014年の映画『インターステラー』で重要なアイテムとして登場した、通称「マーフウォッチ」.
 映画のアイテムとして登場した当時は製品化されておらず、その後製品化されたのですがサイズが大きくて自分の腕には馴染まないなということで購入を見送っていたのですが、38mmサイズのものが出たので購入しました.
 ハミルトンの時計はハリウッド映画の小物としてタイアップされることが多いですが、既存の製品ではない純粋なアイテムとして登場し、その後要望があって製品化されたという点、そして『インターステラー』自体が好きなので手に入れることができてよかったです.

8月:BALMUDA The GreenFan

GR000968

RICOH GR III

 バルミューダのGreenFan2が使用から10年以上経過し扇風機としての使用期間目安を超えたことや、陽にあたって部分的に黄ばんできたこともあって、セールのタイミングで新しいGreenFanに買い替えました.
 一般的な扇風機の風というのは直接的なせいか、ずっと当たっていると妙な疲れを感じてしまうのですが、GreenFanの風は柔らかくてずっと当たっていてもそのようなことはないのが気に入っています.

10月:(未入手)10月 Nikon Z f 40mm F2 Lens Kit / Voigtlander VM-Z Close Focus Adapter
 カメラは以前にはD40とD700を使っており、そこから富士フイルムに切り替えたのですが、昨今の富士フイルムに若干の迷走を感じるのと、ニコンのZ fがデザイン的にも好みということもあって久々にニコンに戻ることにしました.
 ……が、現物の評価もなく予約を入れるのはさすがに躊躇してしまい、発売から2日後に予約を入れたところ、2ヶ月経過しても納品されない事態に.ニコンの直販サイトであるニコンダイレクトに注文を入れたのですが、注文完了メールには最大で6ヶ月かかる場合がありますとの記載が.このままだと桜が咲くのが先か、散ってからの納品となるのか、という微妙な時期になりそうです.
 先走って予備のバッテリや充電器、それにMマウントレンズ用のマウントアダプタもう購入したのですが、寂しく引き出しで眠っております.

11月:SONY LinkBuds S

GR001360

RICOH GR III

 ワイヤレスイヤホンは昨年購入した、final ZE8000ですっかり満足しており、新たな製品を買う必要性を感じません.
 が、このLinkBuds Sを購入したのは、社内で耳栓と通常の会話、そして会議用のイヤホンマイクを兼用したいという目的のためです.なので実際にこれを使って音楽を聴くことはほとんどないですね.ちょっと聴いてみた感じでは悪くはない音ですが、メインで使いたくなるような音ではなかったですし.
 高い遮音性と装着状態でも通常通り会話できることの2つを気軽に切り替えて使用できるのは便利ですね.

 来年はどうでしょうか.
 Nikon Z fが届くので、それにレンズとしてなにかを購入したいなと考えています.
 あとはX-Pro3の後継、もしくはX100Vの後継も出るような雰囲気なのでそちらも気になるところです.昨今の富士フイルムの情勢からして、期待しているようなものが出るかどうかは正式発表がないとわかりませんが…….

2023/12/29

2023年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光,日記・雑記 — Annexia @ 23:29

 1年を振り返る、旅行篇です.
 今年は積極的に出かけることを意識した1年でした.

2月:北陸旅行

100V1614

FUJIFILM X100V

 1泊2日で当初は計画を立てていたものの、諸般の事情により日帰りで北陸に.
 2024年春に北陸新幹線が敦賀まで延伸となり、在来線特急に乗って金沢まで行くことができなくなってしまうので、その前に乗っておこうということでわざわざ東京から米原まで新幹線で移動し、米原から特急「しらさぎ」で金沢に行くのが手段でもあり目的でもあるという旅行でした.
 日帰りのくせに予定を詰め込みまくった結果、金沢では駅構内でゴーゴーカレーを食べるにとどまり、三セクと氷見線を乗り継いで雨晴海岸まで行くも滞在時間が短く終点の氷見まで行けず、さらに富山まで向かい路面電車や富山地方私鉄を楽しんだら夕飯を食べる時間がなくなり…… という、中途半端な旅行になってしまったので、富山はまたいずれ再訪したいところです.

4月:どこかにビューーン!で秋田へ

100V1786

FUJIFILM X100V

 JR東日本のポイントサービス、JREポイントを6,000ポイント貯めることで使える「どこかにビューーン!」という企画ものサービスがあり、それを利用して出かけた旅行です.「どこかにビューーン!」は、日時を指定するとまず最初に4つの候補地が出てきて、その候補地で問題がなければ申し込みをすると翌日くらいにその4つのうちのどこに決まったかのメールが届くという、ランダム性のある旅行サービスです.
 行き先(新幹線の停車駅)として提示されたのは田沢湖駅.ただし10時過ぎに到着する便だったので、田沢湖から角館までも別途購入して角館の武家屋敷を見学し、14時くらいに田沢湖に戻り、そこからバスに45分ほど乗った先にある、乳頭温泉で1泊しました.
 4月とはいえ秋田の山中にはまだ雪が残っており、天候に恵まれなかったこともあって隔絶された感のある場所でした.とはいえ、食事も美味しく温泉もかなりよかったのでまた訪れたい場所ではあります.

5月:銚子旅行

GR000316

RICOH GR III

 毎年恒例ともいえる、銚子旅行に.
 銚子電鉄に乗車し、寿司やしょうゆソフトクリームを食い、犬吠埼を訪れて…… というような基本パターンにちょっとずつ変化を加えて旅行を楽しんでいる感じですね.
 10年以上毎年のように銚子に出かけていますが、残念なのは特急列車が徐々に減少していること.行きの銚子行きも11時少し前に着く便が廃止されてしまい、帰りも以前は最終便が18時過ぎの便が新宿行きで重宝していたものが行き先が東京になり、さらに出発時刻が早まり、そして2024年のダイヤ改正からは最終の東京行きが1時間も出発時間が早まってしまうなど、使い勝手が悪化してしまいます.外房行き特急列車も同様に減少傾向にあり、千葉方面の観光需要が減退している結果とはいえ、これでは悪循環になりそうです.

6月:どこかにビューーン!で上越妙高へ

FXP32789

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 VM

 4月の秋田旅行に続いて、2度目の「どこかにビューーン!」の利用です.
 行き先(新幹線の停車駅)は上越妙高駅.「どこかにビューーン!」はJR東日本の企画なので行き先はJR東日本のエリア内限定なのですが、北陸新幹線としては最遠の場所になります.
 上越妙高駅近辺の地理関係はまったく詳しくなく、悩んだ結果上越妙高近辺で栄えている城下町の高田駅と、そこから直江津を経由して糸魚川まで向かい、フォッサマグナを見てきました.
 実際に旅行に出かけてみると、高田の街は雁木作りなど古い城下町の面影を残しており見どころも多く、直江津も鉄道の街としてちょっとした観光施設もあるなど、糸魚川まで出かけなくとも見るところは多かったなという印象でした.

9月:遠野旅行

100V1914

 久々に車で遠出したいと思い、車で出かけたことのない旅先として遠野を選びました.
 片道1,200kmほどの距離なので、仕事終わりの夜に出発して佐野SAの宿泊施設で1泊、現地で2泊、さらに帰りに郡山でも1泊するという行程でした.
 遠野は以前に鉄道で訪れたことがあり、そのときもレンタカーを借りて少しだけ回ったことがあるのですが、今回は自由に動き回れることもあって山深いところまで行くことができました.場所によっては人気がなくて熊が出てもおかしくないようなところもあり、また天候に恵まれず目的の場所を全部回れなかったのですが、「遠野物語」として残された民話の世界がそこかしこに感じられ、距離はあるものの行ってよかったと思いました.

9月:長野旅行

100V2144

FUJIFILM X100V

 以前から食べてみたかった、小布施堂の栗菓子「朱雀」を食べるために計画した旅行です.
 「朱雀」は以前は当日朝から配布される整理券を入手しないと食べることができず、明け方から並ぶ必要があったのですが、コロナ禍による密を避ける慣習からネット予約に移行したので、遠隔地にいても予約ができるようになり、ようやく食べることができるようになりました.
 9月の長野県は栗だけでなく葡萄なども収穫期にあり、シャインマスカットや新作のクイーンルージュなども安く売られていましたので、次回はそちらも買ってみようと思いました

10月:熊野旅行

GR001219

RICOH GR III

 旅行に出たいという親の意向もあって、熊野まで家族旅行に出かけてきました.
 熊野三山は以前に一人旅で車で出かけたことがあり、今回も車なので道路事情は多少は知っているものの、運転したのが親の車なのでちょっと運転には苦労しました.
 宿を少しいいところにした結果、料理もかなり美味しく、温泉も洞窟風呂などバリエーション豊かでよかったですね.

11月:名古屋-長野旅行

100V2305

FUJIFILM X100V

 新型車両の計画が発表され引退も近いであろうJR東海の383系に乗っておこうという目的に加えて、美味しいものを食べて名産物を買い出ししよう、という目的で東京→名古屋→松本→長野→東京と、ぐるっと日帰りで一周する旅行でした.
 こういう地方の名産を食べ歩くような旅行だと、色が細くなったのを痛感しますね.普段はそれほど食べられなくてもいいけれど、旅行のときはあれこれ食べられる食欲をキープしたいものです.

 コロナ禍ということもあって、ここ数年は遠出するのに腰が引けていましたが、健康状態等に気を遣いつつも以前のような旅行ができる環境が戻りつつあることを感じた1年でした.
 来年の予定は現状決まってはいませんが、「どこかにビューーン!」のポイントはすでに出かけるのに十分なほど溜まってはいるので、冬の雪がある期間中にどこかに出かけるのもいいかなと思っています.

2023/12/28

2023年を振り返る – 音楽や映画篇

Category: 日記・雑記,映画,音楽 — Annexia @ 21:53

 今年も残すところあとわずか.
 1年を振り返る恒例の企画.まずは音楽や映画について.

■音楽
 新譜としてよかったのは、The Chemical Brothersの『For That Beautiful Feeling』.初めて聴いたときには前作の方が好みかな…… と思ったのですが、何度も聴くにつれてじわじわとよさが伝わってくる、いつものThe Chemical Brothersという感じですね.
 他にはTESTSETの『1STST』、くるりの『感覚は道標』がよかったです.TESTSETは、高橋幸宏亡きMETAFIVEのメンバーを中心に再構成したような顔ぶれなのですが、意志を引き継いでいる印象を受けました.くるりは新しいアルバムを出すごとにさまざまなものにチャレンジする趣向がありますが、今回のアルバムについてはオリジナルメンバーで昔に立ち返って作ったかのような曲調がオールドファン的に惹かれるものがあります.

 TESTSETで触れたように、今年は高橋幸宏が亡くなり、後を追うように坂本龍一が亡くなるという、Y.M.O.に多大なる影響を受けた自分としてはちょっとつらい1年でした.
 また、ジェフ・ベックやチバユウスケなど、影響を受けたアーティストが亡くなってしまい、自分の年齢を考えてもこの先はそういうことが多々あるのだろうなと思うと、いたたまれない気持ちにもなります.

■映画
2月:『RRR』
9月:『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』
11月:『ガールズ&パンツァー 最終章 第4話』
11月:『ゴジラ-1.0』

 今年映画館に行って観た映画はこの4本.
 もうちょっと足を運びたいものですが、よく利用しているユナイテッドシネマ としまえんが豊島園の閉園に伴って駐車場が使えなくなってしまい、ハリーポッターのテーマパークが開演したらまた駐車場が使えるようになるかなと期待していたのにそうもいかず、ということでレイトショーなどが行きづらいのが要因でもあったりします.

 『RRR』は長時間&怒涛の山場たっぷりなのがいかにもインド映画、という感じでした.
 いやー、内容濃いなーと思いながら観ていて、なんか終わりが唐突だなと思ったら「Interval」と表示されて中休み(自分が見た映画館はそのまま上映継続でしたが)に入ったときには、ちょっとやられたなと思いました.

 『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は、デヴィッド・クローネンバーグらしさあふれる作品でした.彼の作品は観れるだけ観ておこうというスタンスなのですが(劇場上映も期間短めですし、見逃すと次にいつ観られるかもわからないですから)、映画館に行くと同好の士とおぼしき方々がそれなりにいて、なんとなく安心しますね(なにが?).

 『ガールズ&パンツァー 最終章 第4話』はだいたい1年半くらいおきに上映される、ガールズ&パンツァー 最終章の第4話.全6話なので残り後2話となってしまい、話も大詰めです.

 『ゴジラ-1.0』は『シン・ゴジラ』に次ぐ、ゴジラシリーズ.シン・ゴジラの舞台が現代だったのに対して、ゴジラ-1.0は戦時中から戦後の話.ヒューマンドラマ的な部分は個人的にはそれほど惹かれなかったものの、VFX効果の部分は見応えがありました.年明けからモノクロバージョンが上映開始となるそうなので、時代背景を考えるとそちらのほうがしっくりきそうです.

2023/12/27

Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-mount

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 22:02

GR000571

RICOH GR III

 6月に買ったレンズですが、記事にするのをすっかり忘れていました.

GR000564

RICOH GR III

 Voigtlanderブランドの富士Xマウント用レンズ、ULTRON 27mm F2を購入しました.
 最初にこのレンズが発表になったのは、2023年2月のCP+に参考出品されたとき.小型軽量で寄れるレンズが欲しい自分としては出たらすぐに買おうと決めていました.
 それから4ヶ月ほどが経過し、予約受付開始と同時に予約を入れ、発売日に入手しました.
 ボディカラーはブラックとシルバーが用意されており、個人的にブラックボディにシルバーレンズの組み合わせが好みなのでシルバーを選択しました.

GR000622

RICOH GR III

 マウント面から23.5mmという「パンケーキレンズ」などと称される薄型レンズで、絞り開放F2という明るさが魅力です.
 27mmという焦点距離はフルフレーム換算で約40mmなので、昨今の40mmブームに乗っかったレンズともいえます.
 個人的にはもう少し広角寄りの、28-35mmくらいの焦点距離が好みというか慣れているので、被写体との距離からフレームに収まるのはこのくらい…… と想定してからファインダを覗くと狭くて見切れてしまう部分があり、さらに数歩下がるようなことが多々発生してしまいます.この辺りは慣れでしょうか.

GR000610

RICOH GR III

 ドーム型フードが付属しています.
 フードの先端にはねじ込み式のキャップが用意され、どちらも金属製で凝った作りです.

GR000567

RICOH GR III

 シルバーボディでもフードはブラックです.ボディ、レンズ本体、フードがブラックの方が統一感がありそうですが、ブラックの中にシルバーが混ざるデザインが自分は好きなのです.
 レンズの薄さをスポイルしないよう、薄型設計なのがいいですね.

GR000612

RICOH GR III

 難点はこのフード用キャップ、とても小さいので落としたりして無くしてしまいそうです.
 またねじ込み式で頻繁な着脱には向いていないので、外したら鞄の奥にでもしまうような運用が良さそうです.

GR000614

RICOH GR III

 そのため自分はフードは使わずにレンズキャップをつけて使用することにしました.

FXP32831

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/350秒 ISO感度640

 同じ焦点距離で富士フイルム純正の27mm F2.8を以前に所有していたことがあります.
 今回のレンズと同様に富士純正も小型軽量なのはよかったのですが、最短撮影距離34cmともうひとつ寄れないのが難点でした.
 寄れないことによる最大のストレスを感じるのが、旅行帰りです.帰りの列車に乗る前に大きなレンズをリュックなどに片付け、小型の27mmレンズをカメラにつけて車窓や弁当などを撮影することが多々あるのですが、最短撮影距離34cmだと新幹線や特急列車のテーブルに乗せたものが寄れなくて撮りづらいのです.地味な問題ではありますがこれがストレスなのと、自分が持っていた純正27mmレンズは絞りリングのついていないモデルだったので、撮影していてあんまり楽しくないこともあって売ってしまいました.
 その点、このULTRON 27mm F2は最短撮影距離25cmと寄れるので、目の前にあるものを撮れないというストレスから解放されます.

FXP32658

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/60秒 ISO感度1600

 寄れるということで、こうした旅先での食べ物の撮影にも困りません.

FXP32839

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF2 1/60秒 ISO感度800

 絞り開放で寄った場合には収差でふんわりとした描写になります.

FXP32841

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/60秒 ISO感度3200

 F2.8でも若干収差が残るので、キリッとした画像が好みであれば2段絞ってF4にする必要があります.
 まあこうした描写は好みが分かれるところではありますね.
 昨今のレンズにしては珍しく非球面レンズを使っていないので、絞り値の違いによる描写の変化というのは設計者の狙ったものなのかもしれません.

FXP32700

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF4 1/750秒 ISO感度640

 年季の入った車両で窓ガラスが曇り気味ということもあってか、いい感じの車窓のボケ感が出た気がします.
 拡大すると切符の地紋(下地に印刷してある小さな文字)もクリアに読み取れるシャープさと、そこからのなだらかなボケがレンズサイズからは想像できない画質の良さを感じさせます.

FXP32748

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF5.6 1/400秒 ISO感度640

 フードをつけた状態で撮影.モロに逆光のシチュエーションですがフレアなどは見当たりませんね.

FXP32754

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF5.6 1/1100秒 ISO感度640

 日本海に沈む夕陽.不得意なシチュエーションも見当たらず、なんにでも使えそうなレンズです.

FXP32648

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 27mm F2 X-Mount
絞りF5.6 1/240秒 ISO感度640

 旅先で建築物なども撮影しますが気になるような歪みもなく、パンケーキレンズだからなのを画質低下の言い訳にするような要素はないですね.

IMG_0933

Apple iPhone 13mini

 Voigtlanderブランドということで非純正のレンズではありますが、富士フイルムから情報開示を得て作られたレンズということもあって、Exif情報の記録やX-Pro3のハイブリッドファインダの光学パララックス補正にも対応するなど、純正と同等に使いやすいレンズです.
 VoigtlanderブランドのXマウント対応レンズはNOKTON 23mm F1.2も所有していますが、どちらも使い勝手のよい魅力的なレンズですね.