2022/02/13

Astell&Kern PEE51

Category: コンピュータ,物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 21:43

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FUJIFILM X100V

 iPad mini6を購入したときに、イヤホン端子がないということでAnkerのUSB-Cをイヤホン端子に変換するAnker USB-C & 3.5 mm オーディオアダプタを購入しました.
 USB-C端子からの音声データ出力はアナログではなくデジタルで出されるので、デジタルからアナログへの変換(D/A変換)を行うチップを搭載した変換アダプタが必要となります.従来、イヤホン端子がついていたモデルは本体内にD/Aコンバータが内蔵されていましたが、単なる端子形状の変換だけでなくデジタル-アナログ処理も必要となるわけです.
 Ankerの製品も音質はそれほど悪くはないのですが、若干音にざらつきを感じるのと、ハイレゾ対応とはいえ24bit 96kHzまでの対応なので、もう少し高音質なものが欲しいと思い、Astell&KernPEE51を購入しました.

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FUJIFILM X100V

 Ankerのアダプタが24bit 96kHzまで対応なのに対し、PEE51は32bit 384kHzまでの対応となっています.手持ちの製品としてはShureのAONIC 50が同じく32bit 384kHzまで対応しています.

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FUJIFILM X100V

 左右独立のD/Aコンバータ搭載など音質重視の設計のためか、Ankerの製品に比べてサイズがあります.また使用中は若干熱を持つのと消費電力が大きいのかiPad mini6のバッテリ消費も早くなります.デザインは色合いも含めてなかなか格好よく見えますね.
 音質はAnkerの製品と比べても、滑らかで細かな音まで出ている印象です.またクリアな音質というか線の細い印象で、低音が弱いようにも感じられます.イヤホンはShureのSE425を使っていましたが、これをAONIC 4に交換してみると低音がやや強調されてバランスがいい音に感じられるようになりました.
 Ankerと比べて価格差が約10倍あるのですが、10倍音が良くなったかといえばさすがにそこまでの差はないですね.もし差があったとしても自分の耳では聴き分けられないでしょう.イヤホン(というかオーディオ全般)が沼なので、こだわるとこの先にはリケーブル、バランス出力、ヘッドホンアンプ…… と続いていってしまうので、そこそこのレベルで満足するという観点では妥当な選択かなと思います.

2021/12/31

2021年を振り返る – 物欲篇

Category: コンピュータ,物欲,自転車,,電化製品 — Annexia @ 13:47

 2021年を振り返る、物欲篇.
 遠出をしなかったのが物欲にも出ているような気がします.

■自転車(BROMPTON)関連
4月 BROMPTON S2L

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 10年以上遠ざかっていた自転車に再び乗ることにしました.
 理由は、COVID-19対策で公共交通機関を避けたいことや運動不足解消などもありますが、折りたたみ自転車が輪行やパーツとかのカスタマイズ含めて楽しそう、と思ったのが大きいですね.
 折りたたみ自転車ということで自転車本来の機能面で妥協すべきところが多いのかなと思っていましたが、案外乗りやすく、改善の余地はあれど、しっかり走れる製品だなと思いました.
 輪行は一度試しただけですが、疲れたときに畳んで袋に入れれば電車で運べるのはやはり便利です.
 自転車本体の値段も20万円ちょっとしましたが、あとからカスタマイズでサドルやグリップ、BBなどをパーツ交換するなどして、もろもろ追加出費がかさんでいます.

■オーディオ関連
9月 Shure RMCE-TW2

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 昨年購入した、MMCX規格対応の左右独立Bluetoothレシーバ RMCE-TW1のモデルチェンジ版です.TW1は充電不良などの不具合が多発して回収になるなど失敗作でしたが、TW2では不具合や使い勝手の悪さが改善され、操作系も曲送り/戻しやボリューム変更ができるようになりました.Shureは左右ケーブル接続タイプのBluetoothレシーバでも1作目のRMCE-BT1がやはり不評でBT2で改善されたので、Shureの初物は手を出さないほうがいいのかもしれません.
 Shure AONIC4と接続して使用していますが、音質や通信の安定性、操作性など満足のいく製品に仕上がっていると思います.

12月 final ZE3000

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 評判のよさにつられて深く考えずに購入したイヤホンですが、大当たりでした.
 音質のよさもさることながら音の広がりが素晴らしく、イヤホンで聴いているとは思えないほどの感覚です.

■コンピュータ関連
4月 NEC Aterm WX3000HP

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 長年使っていた有線LANルータの調子が悪くなったので、Wi-Fiアクセスポイント含めリプレースしました.
 自宅でのWi-Fi環境はAppleのAirMac系を使っていたのですが、AppleがWi-Fi製品から手を引いてしまったので他のメーカーから選ぶ必要が出てきました.NECを選んだのは仕事がらみで導入したものが安定していたからです.
 欠点としてはDHCPサーバのリース数が少ないのでそこだけ要注意ですね.速度的にもWi-Fi6対応ということもあり従来のものより高速化され、安定性の面でも不満のない動作をしています.

9月 Apple iPad mini 6

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 iPad mini 6が出るという噂が出たときに、iPad Airのような側面の指紋認証が搭載され、Lightning端子のかわりにUSB-Cが搭載されたら買おうと思っていました.実際に出た製品がその2つを搭載して、なおかつ最新のiPhone 13と同じプロセッサを搭載しているということで、即決で注文を入れました.
 速度、サイズ感などあらゆる面で非常に満足のいく製品です.やはり持ち歩くにはぴったりのサイズですね.コンパクトなので鞄を選ばないのもポイントです.

■その他
2月 CO2濃度測定器

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 COVID-19関連で換気が重視されていることもあり、CO2濃度測定器が1万円程度で販売されるようになったので自宅用に買ってみました.一般的にCO2濃度が1000ppmを超えると判断能力が鈍ってくるなどといわれていますが、自宅環境でも寒いからと窓を閉めているとあっさり1000ppmを超えてしまいますね.

2月 パナソニック 電子レンジ

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 使っていた電子レンジが動かなくなってしまったので、必要にかられて購入しました.カメラやコンピュータ、イヤホンとかそうしたものは必要にかられなくてもポンと買ってしまうのですが、白物家電的なものはさして興味がないこともあって、壊れるまで使い続ける傾向にあります.
 昨今の電子レンジはオーブン機能やスチーム調理などの付加価値がついたものが主流なのですが、シンプルに温めだけできればOKという観点からローエンドでデザインがまともそうなものを購入しました.機能的にできることは「温め(冷凍ごはんを食べる)」「飲み物(甘酒やホットココアを作る)」「レンジ(惣菜を温める)」「解凍(これは使わない)」と、ほぼ必要十分な感じですね.

5月 BALMUDA The Lantern

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 就寝時にぼんやりとつけておくランプとして購入しました.バッテリを内蔵しているので、屋外での使用(IP54の防塵防滴)や停電時の照明としての用途も考慮しています.
 電源スイッチがダイヤル式になっていて、明るさの調整ができるのがいいですね.しかも暗めにしたときはランプのゆらゆらとした揺らぎを再現しているのも気に入っています.

7月 DUNLOP LE MANS V

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 新車購入から6年が経過し、タイヤ自体が硬くなってきているのとひび割れもしてきているのでやや早いかなと思いつつNDロードスターのタイヤを交換しました.新車装着のタイヤはヨコハマのADVAN Sport V105でスポーツ寄りのものでしたが、ややコンフォート寄りで音の静かなタイヤがいいということでダンロップのLE MANS Vを選びました.
 6年使用してすり減ってきているタイヤとの比較になってしまいますが、タイヤのノイズはかなり静かですね.逆に幌をクローズにした状態でも風切り音のほうが気になるくらいです.

10月 パナソニック 電動歯ブラシ

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 10年以上使用したブラウンの電動歯ブラシが動かなくなったので買い替えました.やはり白物家電は壊れるか調子が悪くなるまで使い続ける傾向にあります.
 電動歯ブラシでメジャーなものというとブラウン(オーラルB)、フィリップス(ソニッケアー)、パナソニック(ドルツ)あたりでしょうか.性能面で評判がいいこと、日本のメーカー(なおかつ日本製)であることと、交換ブラシが安価であること、さらに型落ち(性能的には新型も同じ)の製品が安く出ていたことが機種選定の理由です.
 ブラシの動きというか磨き方はメーカーによっても違いがあるわけですが、古いオーラルBと比べても明らかに磨いた後の歯の表面がツルツルしていて、しっかり磨けている感じがします.携帯用ケースは付属していませんが本体サイズが上位機と同じなので、部品取り寄せで携帯用ケースを入手して旅行用にも使えるようにしました.

 このほか、衣類関連として自転車用コートや普段使い用コートを購入しました.
 旅行に出かけることがなく使用機会が減ったこともあって、カメラ関連の出費はほとんどない1年でした.ここ数年では珍しいことです.
 来年はどうでしょうか.旅行に出かけられるような環境が整ってきたら輪行もしたいのですが、なんとも状況が読めない感じではあります.

2021/12/26

final ZE3000

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 23:00

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FUJIFILM X100V

 finalのワイヤレスイヤホンZE3000を購入しました.
 購入のきっかけは、通勤時にShureのAonic TW2という耳掛け式のワイヤレスイヤホンアダプタを使用しているのですが、マスクとメガネとイヤホンアダプタで耳をフックとして使いすぎて痛みを感じるので、耳掛けではないイヤホンが欲しくなり、手持ちのものではなく、なんか新しいものを買ってみようかと思ったのが理由です.
 それまでfinalの製品は買ったことがなく、ワイヤレス機器用サブブランドのagTWS03Rを買ったことがあるくらいですが、finalブランドのイヤホンはコアなファンがいるらしいのと、ワイヤレス向けのサブブランドがあるのにわざわざfinalブランドでワイヤレスイヤホンを出してくるのが気になったのと、まだ出たばかりであるものの高い評価がなされているのが購入の決め手でした.
 購入価格は15,800円(税込).ワイヤレスイヤホンでは付加価値的機能として搭載されていることの多い、ノイズキャンセリング、外部音取り込み、アプリによるイコライジング etc.といった機能はいっさいありません.音だけで勝負、といった感じの製品です.

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FUJIFILM X100V

 付属品はイヤホン本体にケース兼充電器、充電用USB-A to Cケーブル、イヤーチップ SS/S/M/L/LL.

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FUJIFILM X100V

 イヤホン単体での再生時間は7時間、ケース兼充電器を併用することで35時間使用可能.コンパクトなケースで重量もそれほどありませんがバッテリの持ちは長めです.
 充電端子はUSB-Cです.最近はmicroUSBの製品は減ってきましたね.

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FUJIFILM X100V

 独特の形状をしたイヤホン本体.どことなくF-117やズムウォルト級戦艦を彷彿とさせるステルス機的なイメージを感じました.ケースとイヤホン本体にはカメラなどに塗装されているようなシボ状の塗装が施されており、finalのロゴも含め、なかなか格好いいのではないかと思っています.
 形状に関しては果たしてきちんと耳に収まるのだろうか…… と装着するまで不安でしたが、すんなり収まる上に動いても外れる気配もありません.人によって個体差があるところなので誰にでもフィットするというわけではないとは思いますが、自分には合うようです.ちなみにサイズは出荷状態ではLサイズが装着されていますが、自分の場合はMまたはSサイズがフィットし、いまは耳の奥まで収まりやすいSサイズを使用しています.

 肝心の音質について.レビューなどからそれなりに期待をしていましたが、それ以上でした.
 音場感というか音の広がりがすごいのです.耳穴に対して音を出すイヤホンの特性上、頭の中で音が出ているように感じられるのが一般的ですが、なんていうかもっと左右の離れたところから音が出ているような錯覚を感じます.またこんな小さな筐体なのに絶妙な残響があってそれがまたいいのです.なるほどこれがfinalの音というものか、ファンがいるのも納得だなと感じました.
 また細かな音の描写がすごく、いいイヤホンを語る上でよく出てくる「いままで聴こえなかった音が聴こえる」という表現がぴったりです.
 音のシャープさという点では若干角が柔らかい感じがして、自分の手持ちのイヤホンと比べるとShure SE425のようなはっきりとした描写まではされていない感じです.
 音域ごとの特徴でいうと、低音はやや強めなものの他を邪魔するほどではなく、中高音の美しさはかなりのもので、細かな描写をしつつも音楽を楽しく聴かせる傾向の強いイヤホンだと感じました.

 音質以外で気になったのは操作系がタッチセンサーなのですが、一時的にポケットにしまった時に反応してしまうなど、仕様上仕方がないのですが意図しない動作をしてしまいがちです.好みが分かれるところではありますが、ハードウェアスイッチのほうが個人的には好みですね.

 まとめると、曲のジャンルを問わずおすすめできるイヤホンです.ワイヤレスというのを忘れるような音質のよさ、とくに音の広がりという点では他にちょっとないタイプのイヤホンなのではないかと思われます.

2021/10/10

パナソニック ドルツ EW-CDP34

Category: 物欲,電化製品 — Annexia @ 20:07

 10年以上使用していたブラウンの電動歯ブラシが動かなくなったので、新たな電動ブラシを購入しました.

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FUJIFILM X100V

 購入したのはパナソニックのドルツ EW-CDP34です.
 すでに後継のEW-DP35/CDP35(DPとCDPの型番の違いは流通ルートの違いによるもののようです)が出ており、在庫のみで値下げされていたので旧型を選びました.CDP35はヨドバシカメラ価格で23,000円くらい、CDP34は18,000円くらいと5千円ほどの価格差がありますが、性能差はあれこれ見比べた限りではとくにないようです.また、モータを1つにして動作を簡略化した下位モデルが2万円くらいなので、お買い得だったと思います.

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FUJIFILM X100V

 付属品は電動歯ブラシ本体、充電スタンド、ACアダプタ、ブラシ3本、ブラシスタンド.
 ブラシはサイズ違いや機能的に違うものなので、この3種類を試して自分にあったものを選ぶためのもののようです.
 さらに上位の製品になると携帯用のケースも付属するようですが、取り寄せできるようなので旅行などで使用するのであれば購入した方がいいかもしれません.

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FUJIFILM X100V

 本体カラーは、ホワイト、ブラック、ピンクがありますがブラックを選択しました.替ブラシもきちんとブラックが用意されています.

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FUJIFILM X100V

 充電スタンドはやや変わった形状をしており、側面から非接触充電し下部は空間が空いています.
 以前に使っていたブラウンの電動歯ブラシがそうでしたが、洗った後の水滴が残ったりして下部に充電部分があるとそこが汚れやすいのです.なので側面に非接触の充電部を設けて、水滴が下に落ちても簡単に拭き取れる構造になっているというわけです.

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FUJIFILM X100V

 動作モードは3種類.
 「W-CLEAN」モードは一般的な前後への動きに加えてブラシが歯に向かって垂直方向にも動くものです.2方向にブラシが動くのでモータが2基必要となり、上級機のみに装備されている機能です.「NORMAL」と「SOFT」は磨きが強く感じるときに出力を落として使うモードだそうです.自分はW-CLEANで使用しています.

 実際に使ってみた感想です.
 いままで使っていたブラウンの「オーラルB」と呼ばれるシリーズの製品はブラシ部分が回転するのが特徴でした.これが他メーカーにない特徴でブラウンの売りであったのですが、機構的に複雑となるためか替ブラシの価格が高く、そしてなにより欠点としてブラシの高さがあるため奥歯が磨きづらいのです.歯医者で診てもらっても奥歯の磨きが足りないことをしばしば指摘されていましたし、かといって奥までブラシを突っ込もうとすると吐き気を誘発してしまう…… という問題がありました.
 ドルツを使用して思ったのはすんなり奥歯までブラシが届くこと.ブラシ部分を薄く仕上げているのが特徴のようで、こうした部分の気の利き方が国内メーカーの製品らしいなと思いました.磨いたあとの感触も舌で触れても歯がツルツルになっているのを感じます.
 またブラシ自体に複雑な機構を搭載していないので、オーラルBの替ブラシが1本800-900円くらいするのに対して500円くらいで買えるのはランニングコスト的に有利です.おそらくまた長期にわたって使用することになると思われますが、いい買い物ができました.

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FUJIFILM X100V

 余談ですがブラウンの電動歯ブラシを廃棄するにあたって苦労したのがバッテリを外すことです.
 自治体の案内によると、電動歯ブラシ本体は不燃ゴミとして捨ててよいのですが、「バッテリは外すこと」というのが条件となっています.バッテリなんて簡単に外せるんじゃないかと思っていましたが、そういえば以前にネットでブラウンの電動歯ブラシを廃棄しようとした人が分解というよりも破壊といった感じの写真とともに文句を書かれていたのを思い出しました.そして設計の古い自分のブラウン製電動歯ブラシも結局は破壊してようやくバッテリを取り外すことができました.
 事前に調べていてドルツがいいなと思ったのがこの底面のネジ.これを緩めることで簡単にバッテリにアクセスし廃棄することができる設計になっています(バッテリの交換は防水性の面で問題があるので個人での交換は不可).

2021/09/23

Shure RMCE-TW2

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 20:34

 昨年4月にShureのイヤホンを左右独立イヤホンにする、Shure AONIC 215を購入しました
 このAONIC 215、発売当時から充電ができないなどの不具合報告が多く、一時は販売中止や回収といった状況になっていました.
 自分の手元にきたものについては、右Chの充電端子の接触がやはりあまり良くなく、たまに端子部分を爪で削って対処しつつ使っていました.返品してもよかったのですが、音質自体にはなんの不満もなかったこと、そしてやはり左右独立イヤホンは便利なので、代替品がない状況で手放すのは惜しいと思ってそのままにしていました.

 それから1年5ヶ月.突如として「AONIC 215 GEN2」を名乗る、第2世代のモデルが発表になりました.イヤホン部分(SE215/AONIC 215)はすでにありますので、レシーバ部分のみの「TRUE WIRELESS SECURE FIT ADAPTER」こと、RMCE-TW2のみを購入しました.

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Apple iPhone SE2

 左は前回購入の初代AONIC 215.相変わらずパッケージが大きいです.

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Apple iPhone SE2

 開封してみると説明書きも円形をしているのは従来通り.それは別にいいのですが、気になったのがRMCE-TW1の表記.今回自分が買ったのはRMCE-TW2では……

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Apple iPhone SE2

 イヤホンなしのレシーバのみを購入しましたので、イヤホンはついていません.手持ちのAONIC 4を装着することにします.

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Apple iPhone SE2

 上が今回購入のRMCE-TW2にAONIC 4を取り付けたもの.下が従来のRMCE-TW1.形状も同じで外見ではほとんど見分けがつきません.わずかに小さくプリントされている文字が判別ポイントでしょうか.
 TW1とTW2の違いですが、
・IPX4の防滴性能を装備
・イヤホン内にイコライザを保存できるハードウェアEQ機能
・ボタンの多機能化・カスタマイズ対応
・ビームフォーミングマイクの装備など会議・通話性能の強化
・外音取り込み等の自動化
・ケースから取り出すと自動で電源オンになる(ケース収納で自動電源オフはTW1でも可能)
といったところです.
 逆に従来と変わらない点として、
・音質
・バッテリ持続時間
・Bluetoothバージョン
があります.音質については専用アンプを搭載するなど前作でもこだわった部分なので、十分という認識なのでしょう.

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Apple iPhone SE2

 充電部分.左がRMCE-TW2、右がRMCE-TW1.1年5ヶ月前は右もこんなくすんだ色合いをしていなかったと思いますが、TW2もいずれこのようになって接点不良になってしまうのでしょうか.それとも対策が施されているのでしょうか.

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FUJIFILM X100V

 充電兼用のケース.左がRMCE-TW1、右がRMCE-TW2.ジッパー部分のステッチの色が違う以外に見分けがつきませんね.

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FUJIFILM X100V

 開けても見分けはつかず.個体差なのかもしれませんがジッパーの高さが違いますが、比較してやっと気づくレベルの違いです.

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FUJIFILM X100V

 RMCE-TW2のケースの蓋部分の表記.「Model: RMCE-TW1」とありますね.はたして正しい製品を買ったのか、不安にさせられます.

 AONIC 215 GEN2/RMCE-TW2に合わせてアプリがアップデートされました.
 アプリ上はAONIC TW2と認識されていますね.余談ですがShureの製品は表記のぶれが結構あって、手持ちのヘッドホンAONIC 50もBluetooth上の表記ではShure 50になっていたりします.
 「Pause Plus」は今回追加された機能で、一時停止すると自動的に外音取り込みモードに切り替わります.いままでは一時停止させた上でさらに2回ボタンを押して外音取り込みモードにしていたので便利になりました.

 新機能のボタンのカスタマイズ機能.今まではカスタマイズ不可で、左右どちらのボタンを押しても再生/一時停止、2度押しで外音取り込み、3度押しでSiri起動、長押しで電源オフ、しかなかったのでとても便利です.
 なお、一度押してからいったん指を離して長押しでボリューム調整(右がアップ、左がダウン)もできるようになりました.
 まあ、やっと他社並みの使い勝手になったという見方もできますが……
 Shureの製品は左右一体型のBluetoothアダプタのときもそうでしたが、初物はいろいろと不具合や使い勝手の悪さが目立ち、2代目で快適に使える製品になる傾向にあるのかもしれません.

 イコライザ自体はTW1のときもあったのですが、Shureのアプリ上で曲再生したときしか使えず、Apple Musicなどの配信では使えないので実質なきに等しいものでした.今回はアプリ上で設定したものをハードウェアに記録させる方式になったので、配信でもイコライザが使えるようになりました.

 個人的にはイコライザであれこれ味付けをするのはそれほど興味がないというか、音質がいまいちなイヤホンを無理やり過剰装飾する、いうなれば「美味しくないご飯をふりかけで食べる」的なものだという認識でいました.
 が、美味しいご飯にふりかけをかければさらに美味しくなるもの、ということで認識を新たにしました.
 アプリ上のイコライザの設定が非常にマニアックで、4ポイントEQながら、それぞれの周波数、強さ、帯域幅(影響を与える範囲)を自由に変更できるので好みの音質に仕上げられます.自分は中域をやや持ち上げる設定にしていますがかなり印象が変わりますね.ちなみにデジタル信号の段階でイコライジングしているので、アナログになってから手を加えることによる劣化は抑えられているとのことです.

 TW1からTW2にモデルチェンジし、利便性の面で大幅にアップし、使いやすくなりました.音質面もTW1から不満のないものでしたが、TW2になってイコライザで細かな調整ができるようになったのがいいですね.自分はShureのイヤホンを使っていますが、MMCX規格のイヤホンであれば他社製品であっても差し替えできる、言い換えれば気に入ったイヤホンがあればTW2だけ差し替えればバッテリがダメになっても使い続けられるというメリットは大きいのではないでしょうか.
 TW1のときは、音質はいいけど使い勝手などの面で勧めづらいところがありましたが、今回はMMCX規格のイヤホンを持っている方であれば検討する価値はあると思います.