2011/05/28

NHK技研公開2011

Category: コンピュータ,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 21:26

技研公開2011

RICOH GR DIGITAL III

 NHKの技研公開に行ってきました.
 毎年5月末になると、世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所では「技研公開」という、研究発表が行われます.

技研公開2011

RICOH GR DIGITAL III

 悪天候ながらも会場内は結構混雑しています.今年は節電のため16時までとなっているため、混雑の度合いが高いのかもしれません.
 一般向けの発表会ではありますが、内容はかなり高度です.とはいえ、専門用語で突っ込んだ質問をする人もいました.実際に研究されているかたが説明員としており、試作品の機材なども展示されているため、興味のある人にはたまらない展示なのでしょう.

 今年のNHK技研公開の発表でも大きく扱われていたのは、TV放送とネットとの連携です.Hybridcastなどと呼ばれており、コンテンツ配信やSNSを使った双方向通信的なものなどを推進していくようです.
 まだ研究段階のようですが、「感動」を数値化して番組制作に活かす技術など、どこまで現実に運用できるのかわからないようなものも展示されていました.

30km離れたところからの原発撮影映像

RICOH GR DIGITAL III

 テレビのニュースで気になっていた福島原発の映像です.「30km以上離れて撮影」「映像を鮮明化しています」というテロップが入っているこの映像ですが、
 1. 42倍レンズを搭載した防振機能付きカメラでヘリから撮影
 2. 転送した映像のブレを補正
 3. 鮮明化処理をかける
 4. さらに2倍に拡大
というステップを踏んでいるそうです.まったくブレを感じさせない映像なので、てっきりどこかに据え付けて撮影しているものだとばかり思っていました.

スーパーハイビジョンカメラ

RICOH GR DIGITAL III

 スーパーハイビジョンの研究も進んでいました.スーパーハイビジョンとは7680×4320ドットいう、フルハイビジョンの16倍もの解像度をもつ技術です.NHKとしては2020年の試験放送を目標としているそうです.
 今年の目玉はシャープと共同開発した85インチの液晶スーパーハイビジョンテレビです.85インチというサイズにも関わらず、至近距離で見ても映像が細かいです.が、撮影したカメラが開発途中ということもあってか、若干のノイズを感じました.実際に撮影していたスーパーハイビジョンカメラを見ると大量のライトを使っていたので、光量不足に弱いのかもしれません.また、カメラの小型化も課題だそうです.

 スーパーハイビジョンの映像を見ていて思ったことなのですが、非常に解像度が高く精細な映像だと3Dとかの加工をしなくても立体的に感じました.これは他のかたもそう思ったらしく、3Dカメラで撮影しているのかと質問をしている人を見かけました.
 別の展示施設でメガネを使った3D映像を見ましたが、そちらのほうが書き割りっぽくて不自然に感じました.

スーパーハイビジョンカメラ

RICOH GR DIGITAL III

 単板式スーパーハイビジョンカメラのレンズですが、どこかで見た覚えのあるレンズがついていました.CarlZeiss Distagon 25mm F2.8 ZFです.自分の愛用するレンズがこのようなところで使用されているのもなんか不思議な感じです.
 マウントアダプタを介して接続されています.別のスーパーハイビジョンカメラの説明ですが、撮像素子サイズは2.5型とのことで、35mmフルサイズセンサーより少し小さなものが使用されているそうです.解像度的にはこのレンズであっても十分とのことでした.

 研究途中ということもあってか撮影NGの箇所も多々ありましたが、興味深い展示が他にもいろいろとありました.
 毎年行われているので、来年も時間が許せば行ってみたいです.

NHKトミカ

RICOH GR DIGITAL III

 出口付近にあった、物販コーナーでi-MiEVの中継車のトミカが売られていたので買ってしまいました.995円はちょっと高い気もしましたが.ちなみに実車も研究の一部として展示されていました.

シャツを作る

Category: 物欲 — Annexia @ 19:22

シャツ

Nikon D700 + AiAF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D + SB-700

 連休中にセヴィルロウ倶樂部で作ったシャツが届きました.

 今回のシャツは「「シャツを作ろう!!」オプションフェア」の期間中なので、オプションもいろいろと付けさせてもらいました.

 自分はシャツを作ったのは初めてだったのですが、選択項目がとにかく多くて「迷う楽しさ」というものを存分に味わうことになりました.
 まずは生地.生地の価格もまちまちで安いものと高いものでは2倍以上の開きがあります.
 生地を選んだら、採寸を行い、シルエットを細めにするかそれとも余裕を持たせるかといったことなど細かなところを詰めていきます.今回は2着作ったので、片方は少しタイトにしてみました.
 そして襟やボタンなどのオーダー.普段、つるしのシャツしか着てない身としては襟の種類なんてボタンダウンとか丸っこいとかそれくらいしか気にしてないのですが、膨大な選択肢に圧倒されます.クレリック(襟と袖を白くする)や、フライフロント(ボタンを留める場所を二重にしてボタンを隠す)などの目立つところから、ボタンホールやボタンを留める糸の色、袖の形状、ポケットのサイズ・有無、刺繍などとにかく盛りだくさん.よくわからないまま選んでいくと「えっ」とかいわれてしまったり.こういうのは何回も作らないとセンスが養われないものですね.

 で、できあがったのがこの2着.

シャツ その1

Nikon D700 + AiAF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D + SB-700

 ボタンを1つ外したときの見た目を重視して、襟の形状を選んでみました.フライフロントでボタンを隠しつつも、糸の色をサックスブルーにしてたりします.襟や袖のステッチも同じ色で入れてみました.

シャツ その1

Nikon D700 + AiAF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D + SB-700

 見づらいですが、生地がダイスになってます.

シャツ その2

Nikon D700 + AiAF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D + SB-700

 そしてもう1着.こちらはブルーのストライプに襟と袖を表面だけクレリックにしてみました.襟は丸めのものでハンドステッチ入り.ボタンホールと糸の色はネイビー.

シャツ その2

Nikon D700 + AiAF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5D + SB-700

 袖も丸めのものに.

 あとになって、やっぱりアレはこうすればよかったとか思うところも出てきたりと、なかなかに難しいものです.

 実際に着てみましたが、さすが採寸して作ったシャツだけあって着やすく、イイ感じです.