以前に書いたように、GRを発売日に購入し、そのときにGR DIGITAL IVを下取りに出しました.
予約してまで発売日にGRが欲しかったのは、やはりAPS-Cサイズの大型センサーを積んでいることで画質に期待でき、なおかつ小型センサーでは望めないボケや絞り制御による絵作りをしたかったからです.
DSC-RX1ほどではないにしてもコンパクトデジタルカメラとしてはかなり高額ともいえる製品なので、GRD4を下取りに出してGRを買うことは自分の中では決定事項でした.が、発売前にカメラマンや評論家などといった方々の書かれたレビューで「GRとGRD4は別物だから、買い換えせずに買い増ししたほうがよい」という言葉を見かけました.
理由は大きく2つあって、
・APS-Cセンサー搭載により、最短撮影距離がGRD4のレンズ前1cmからGRのレンズ前10cmに低下した
・APS-Cセンサー搭載により、ボケ量が多くなったためパンフォーカス撮影では絞らなくてはならない
という、センサーサイズの大型化によるデメリットによるものでした.
どちらも理解できますが、同じような形をした単焦点28mmのカメラを2台持ち歩くのは現実的にはナシだろうと判断して、結局当初の予定どおりGRD4は下取りに出しました.
購入してから約3ヶ月.GRの画質の良さには満足していますが、マクロの寄れなさとテーブルフォトで料理全体をかっちりピントを合わせて撮りたいときなどにGRD4のことをちょっと思い出します.
RICOH GR DIGITAL IV
絞りF2.5 1/32秒 ISO192
GR DIGITAL IV.半段絞って撮影.料理全体がくっきり.
RICOH GR
絞りF2.8 1/40秒 ISO400
GR.絞り開放で撮影.手前の料理にしかピントがきていません.
RICOH GR
絞りF5.6 1/40秒 ISO1600
GR.2段絞ってF5.6で撮影.奥のヨーグルトや小鉢はピント甘め.
センサーサイズの大型化によってISO感度を上げても画質に余裕がありますが、もう1段絞ってISO3200までいくとさすがに画質に目立つ影響が出てきます.
ボディカラーが気に入って値段が下がった頃合いを見計らって購入したIXY 3が、マクロやパンフォーカス的な撮影、ズームなどの面でGRを補完するパートナーとしての役割を果たしてはいますが、さすがにGRD4の画質には追いつけないのが残念なところではあります.
かといって、さすがに買い直すまでには至りませんが.